みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「マックフライポテト」
誰しもが食べたことがあると思います。
僕もたまに食べると、
「やっぱり美味しいなあ・・・」
と思います。
細めのポテトの揚げたてのカリカリ感と、うま味の効いた塩味が抜群に美味しいです。
なぜかコーラとの相性が良く、飲みたくなります・・・(汗)
冷めてフニャッとなったポテトも、それはそれで美味しかったりします。
そこで思うのが、
「このおいしいポテトは国産?」「どこで栽培してるの?」「なんていう品種のじゃがいも?」
そんな疑問です。
実は、このマックフライポテトはすべてアメリカからの輸入品です。
使われているジャガイモはアメリカ産の「ラセットバーバング」という、アメリカで古くから栽培されている品種です。
その特徴大きいことです。
そのままカットするだけで、フライドポテトの「尺」に丁度良いサイズになります。
「日本で栽培してないの?」
と思ってしまいますが、日本で栽培しても、気候の違いで大きく育たないそうです。
そのため輸入にせざるを得ないんです。
それでは、
「なぜ、すべて輸入しなければならないのか?」
「国産の品種のジャガイモを使ってもいいんじゃないの?」
と思いますよね。
「マクドナルドがアメリカの企業だから?」
理由はそうではないようです。
実際、主力商品のハンバーガーは、主にオーストラリア産の牛肉を使用しています。
「アメリカ産じゃないんだ・・・」
と思ったりしますよね・・・
理由は、
「じゃがいもの品種と製造工程の変更が困難だから」
ということです。
製造工程については、ポテトは、現地でカットし素揚げした冷凍加工品を輸入しています。
これは、品質維持目的でもありますが、検疫対策でもあります。
日本では、生のじゃがいもは輸入できないんです。
なので、加工品にしておく必要があります。
国産を使う場合、この製造ラインを国内で構築する必要があります。
今更ながら、品種と製造工程、両方の変更はかなり大変なことになります。
ちなみに、マックフライポテトの原価率は10%といわれています。
200円の販売価格であれば、20円でその商品が作れるということです。
マックフライポテトはそれくらいの高利益率商品であり、「稼ぎ頭」でもあるんです。
それはわかっていても、あの味を自分ではなかなか作ることはできません・・・
ということは買うしかない・・・
そんな僕はハンバーガーは大好きですが、実はマックのハンバーガーはもう20年以上食べてないですね・・・