みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
サリューのハンバーグは「お麩」を使っています。
何回も言っている気がしますので、ご存知の方もいると思います。
なぜ「お麩」なのか・・・
たまたまですね。
ハンバーグって大体「パン粉」を使いますよね。
ハンバーグを作るのに何か面白いもの、変わったもの、他でやっていないことはないかなあと考えていました。
そんな時に「お麩」を見つけました。
お麩はパン粉より水分の吸収率が高いので、旨味や肉汁をたくさん吸収しておけます。
これは面白いと思いました。
そしたら市内にお麩屋さんがあるということを知りました。
「麩や銀」さんです。
たまたま「麩や銀」の社長である浅岡さんと出会う機会があり、早速その旨を話すと、快く承諾していただき、お麩をわけていただくことになりました。
さすが創業明治40年の老舗です。
社長の浅岡さんも心の広い方でした。
いつもありがとうございます。
そしてそのお麩なんですが、原材料は何か知っていますか?
小麦粉?・・・おしい!
じゃあなんだろう?
答えは「グルテン」です。
グルテンは小麦粉からできます。
じゃあ正解かな?
グルテンの話しをすると難しい話しになりそうなので止めておきます。
とにかく小麦粉からできます。
なので、小麦粉の美味しさが、「お麩」の美味しさになります。
お麩には「焼き麩」と「生麩」があります。
普段使うものは焼き麩がほとんどだと思いますが、生麩のもっちり感もまた美味しいです。
僕は麩や銀さんの「麩饅頭」が大好きですね。
特に「よもぎ」が好きです。
笹の香りと、もっちりのお麩。
贅沢です!
僕は「お麩」というと、「小さい頃によく食べたお吸い物に入ってたなあ」という思い出があります。
あと駄菓子屋で、黒糖がしみ込んでいる麩菓子をよく食べてましたね。
最近は「揚げ麩」(油麩・仙台麩)というのを見つけました。
すき焼きのような甘辛い食べ物の中で一緒に煮ると、めっちゃ美味しいですよ!
家では、豚バラと大根を甘辛く煮た中に入れた「揚げ麩」が大人気です。
お麩を料理に使うことがそれほど多くないというか、ほとんど無いかもしれません。
しかし、「お麩」の使い道は無限大!
麩自体にほとんど味がないので、何にでも合うんですよ。
焼いても、煮ても、揚げてもいいです。
お肉の代わりに使ってみたり、豆腐の代わりに使ってみたり、パンの代わりに使ってみたり・・・
僕は以前、「卵、バター、肉、魚」がダメという方に「お麩」を使ってグラタンにしたり、出汁をしみ込ませて生姜焼きみたいにしたりしました。
みなさんも思い出したら、たまに使ってみてくださいね。
料理のレパートリーが広がりますよ。
終わりに、雨ばかりの近頃、夕焼けを久しぶりに見たような気がしました。