みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
ここ数年「農業」が注目されるようになりました。
農業に興味を持つ若者も増えてきました。
しかし、農業で生計を立てることは容易ではありません。
趣味でやるのとは違いますからね。
農業法人ができたりして、しっかり収入を得られることが1つのキーワードとなっています。
漁業においても、去る12月1日に70年ぶりに改正された新漁業法が施行されました。
これは魚を増やし、漁業を成長産業にすることを目指す法律です。
世界一を誇った日本の水産業は今、気候変動や取り過ぎで漁業量が減少傾向です。
しかし、一方で世界の魚需要は増えています。
今回の改革のポイントは、若者にも魅力的な産業にするためにはどうしたらいいのか、ということが挙げられます。
・魚と漁師の収入を増やす為、水産資源の管理を強化
・戦略的な輸出拡大
・漁協制度の見直し
などがあります。
生態系や資源量、季節・海域ごとの漁獲量など、科学者による水産資源調査を強化するそうです。
水産業は国際的には成長産業なんです!
ヘルシー志向や和食人気で世界の魚消費量は30年で倍増しました。
例えばサーモンを世界に輸出するノルウェーでは、漁師は収入が高い人気の職種なんです。
日本の2019年の漁業・養殖生産量は416万トン。
これは統計開始以来最低なんです。
また、漁師も減りました。
平成の30年間で61%減り、現在は15万人。
平均年齢は56・9歳で、65歳以上が4割を占めるというのが現状です。
「このままじゃ20年後、魚をとるやつがいなくなる!」
水産業を「かっこ良く、稼げる、革新的な産業にしよう!」
と頑張っている若者もいます。
漁師、卸、鮮魚店、料理人など魚に関わる人達を育て、水産業を儲かるかっこいい産業にすることを目標にしている「フィッシャーマン・ジャパン」という水産事業者団体があります。
また、「漁師のシフト勤務&定年制度」なども取り入れているそうです。
今までのようなやり方ではすべてがマイナス方向に向いている、ということに気付き変革させていく。
漁業においても簡単なことだとは思いません。
「職人気質」
みたいな世界ですからね。
変わることを嫌うと共に恐れます。
しかしながらこれからは仕事の存続にも関わってきます。
これは僕たち「調理」の世界にも言えることです。
「3K」といわれて久しいです。
拘束時間も長く、その割には給料は安いです。
どうしていったらいいのか、どうしていくべきか、もっと考えなければならなく、漁業と同じく「儲かる職業」にしていかなければ、なり手は減る一方だと思います。
これはとても重要であり、難しい問題ですね・・・
さてお店の裏にある畑の端っこで「みかん」と「金柑」がなっていました。
そんなに大きな木ではないんですが、その大きさに比べても、たくさんの実がなっているのに驚きました。
下は金柑です。