みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
今回は少し難しいお話です。
ところでみなさん「セーフガード」って聞いたことありますか?
「何となく聞いたことはあるけど、何だかわからない」
という方も多いと思います。
僕もその一人です。
なので少し調べながら「セーフガード」のことを話していこうかと思います。
なぜこんな話題を出したかと言いますと、今回日本政府が米国産牛肉に対する「セーフガード」(緊急輸入制限)を発動する見通しとなったからです。
なんとなく、
「え!じゃあ牛肉の値段が高くなっちゃうの?」
と思いますよね。
「セーフガード」とは、『農林水産品などの輸入量が一定水準に達した場合、国内産業を守るために一時的に関税を引き上げる措置』なんです。
2020年度の米国産牛肉の累計輸入量が発動基準を超えたために今回発動されました。
関税は現行の25・8%から38・5%に引き上げられます。
ただ期間は30日間で、市場価格などへの影響は軽微との見方があるようです。
ひとまず安心ですが、牛肉などの畜産物の輸出入に関しては昔から難しい問題なので、素人の僕が何かいえる立場ではありませんが、「え!」と思うようなことをあらためて知りました。
前回発動したのは3年7ヶ月前になり、その際は38・5%だった関税は50%に跳ね上がったそうです。
そして期間は7か月間!
「え!数年前までそんなに関税高かったの!しかもセーフガード発道の際は半分が関税なの!」
ここで僕は疑問に思うことがあります。
関税は数年前より下がっています。
ということは輸入の際の牛肉の価格も下がっているのでは?
いえいえ、下がっていませんよ!むしろ上がっています!
何で!
餌代や運送費、人件費等が上がっているのはわかります。
故に牛肉の価格自体も値上がっているのかもしれませんが、どうも納得いかない!
関税ではありませんが、為替の関係でもこんなことがありました。
「すいません、円安で輸入の値段が上がっているんで、値上げさせてもいらいます」
と業者から一枚の紙と一緒に一言。
そして、しばらくして円高になっても値は下がりません。
「全然値下げしないじゃん!その利益、どこに行ってんだあ?」
みんなでよく言っていました。
「商社が儲けてんのかなあ?簡単に値段上げられないし、俺たちはいつもしわ寄せで一番損してるよ!」
ホテル時代は値が上がるたびにそんなことを料理長と話していました。
今後日米両政府が協定に基づいて協議を始めるようですが、米バイデン政権の交渉の代表もまだ正式に決まっていない状態のようです。
これ以上話しを進めると、もっとややこしい話しになり、僕もよくわからなくなるのでこのあたりで止めておきます。
政治も絡んでくるとてもナーバスな問題なので、慎重に協議してもらいたいですね。