高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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ワインの栓はコルクじゃなくていいの?の続き

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

さて前回の続きです?

 

「ワインの栓はコルクじゃなくてもいいんじゃないの?」

 

という疑問が出てきました。

 

ワインの栓に求められる一番の機能はというと・・・

 

『密閉性』

 

です。

 

ということは、最近ではよく見かけるようになった金属製の「スクリューキャップ」はどうなんでしょうか?

 

気になりますね。

 

中のワインが酸化しないように密閉するわけです。

 

スクリューキャップはその点『密閉性』には優れています。

 

漏れないですし、もちろん空気の出入りもありません。

 

「え!ということは気密性を保つにはスクリューキャップでいいんじゃないの!?」

 

いいかもしれませんねえ。

 

それでは今までのコルク栓が優れている点は何かあるのでしょうか?

 

「もしかすると100%密閉されているわけではなく、0.0数%の空気の行き来があり、それが熟成に良い結果をもたらせている・・・」

 

という説もありますが・・・

 

実はそのことは化学的には証明されていないそうなんです!

 

「じぇじぇじぇ!」(古くてすいません・・・)

 

「そうなんですね!」

 

むしろコルクの方が自然素材ということもあり、デメリットがあったりします。

 

「変な臭いが付いている」

「劣化して菌が繁殖してしまっている」

「それらによってワインが劣化してしまっている」

 

これらのことは稀にあります。

 

ソムリエがワインのコルク栓を抜いたあと、臭いを確かめますね。

 

あれは、コルク栓の状態と共にコルクの劣化により異臭がしないかを確かめています。

 

「あれれ?それじゃあコルク栓じゃなくて、全部スクリューキャップにしたらいいんじゃないの?」

 

いいところに気付きましたね!!

 

「いまだにコルク栓が使われているのには、何か意味でもあるの?」

 

それは、なんと言ったらいいのか「伝統」というのか「格式」というのか・・・

 

ビシッと決めたソムリエさんが出てきて、コルク栓を儀式のようにスマートに開けてくれる。

 

そして、機能面でコルク栓より優れているものが無く、ほぼ互角というものしかない。

 

それなら、『コルク』というものがもつ特製のプラスαや、ソムリエが栓を開けるという演出、面白さなどパフォーマンス性と言うかエンターテイメント性と言うか・・・

 

そして昔から使われていたという伝統や、それに慣れているということや、いろいろなことがある中で、まだ切り替える理由にはならない。

 

というのが答えのようです。

 

フランスは食の伝統を重んじるところもあります。

 

もちろん新しいものを常に取り込み発展してきました。

 

しかし昔から受け継がれてきたものはスゴく大切にします。

 

そんなところから、機能面が変わらないならということで、コルク栓が使われ続けている面があるようです。

 

ヨーロッパでは昔からあった仕事が無くなってしまうということに罪悪感を感じたり、その仕事に従事していた人が職を失ったりすることに敏感です。

 

だから、オーストラリアやアメリカ、チリなどは早くからスクリューキャップへと移行できたのかもしれませんね。

 

ということで、ワインの栓はコルクではなく、金属製のスクリューキャップでも良いということですが、それだけでは片付けられない色々な理由もある、ということですね。

 

今になって、「レコード」や「カセットテープ」の良さが見直されている・・・みたいなことでしょうかね。

 

僕自身も、やっぱり高価なワインは『コルク栓』であって欲しいと思いますね。

 

写真は「チリ産ワイン」でスクリューキャップですが・・・(グラスワインや料理に使ってます。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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