高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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『ラフランス』ってなんですか?

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

『ラフランス』

 

ご存知の方も多いと思います。

 

知らない方は当ててみてください。

 

ヒントは3つ 「果物」「山形」「西洋」

 

ん〜難しいですかねえ・・・

 

答えは『洋梨』です。

 

日本ではあまり馴染みがないですし、食べたことのない方もいると思います。

 

「洋梨って何?」

 

小学生の頃、缶詰に入っていた「洋梨」はそんなに美味しいものではありませんでした。

 

「洋梨って書いてあるけど、梨と違うの?」

 

みかんの缶詰の方がよっぽど美味しいと思っていました。

 

時は経ち20歳の頃、山形で初めて「洋梨」を食べました。

 

『ラフランス』です。

 

なんだかゴツゴツした石のような形をしていて、色も黄緑と茶色がまだらの模様のようになって、見た目はよくありませんでしたが、香りはスゴく良かったことを覚えています。

 

あと値段が高かったこと・・・

 

初めて食べたその味は、今まで食べたことの無い味でした。

 

桃のような、梨のような・・・そんな風に思ったことも覚えています。

 

『ラフランス』は19世紀半ばにフランスで、国を代表する品種の洋梨として大きな期待を込められて生まれました。

 

そんなことから『LA FRANCE』(ラ・フランス フランス国ということです。ちなみに日本は、LE JAPONです。)と名付けられました。

 

そんなラフランスが日本に渡ってきたのは、随分昔のことです。

 

明治36年と言われています。

 

その証拠に、山形県には樹齢100年ほどの樹があるんです。

 

そんな昔からあるのに、表舞台に立つようになったのは、ここ10年ほどなんだそうです。

 

そのことを知って、僕が初めてラフランスを食べたのは、貴重な体験だったのかな?と思いました。

 

山形県の和梨の産地に洋梨(バートレット)が栽培され始めたのは明治8年と言われており、その後明治36年にラフランスが移入されましたが、初めは交配用の受粉樹として取り入れられたそうです。

 

ラフランスの栽培は難しく、生育期間が長く、病害に弱く虫や台風の影響も受けやすいんです。

 

そんなこともあり、発祥の地フランスでは、絶滅の危機に追い込まれるまで衰退してしまっているようです。

 

山形県で洋梨栽培が発展したのは、「広大な土地」「昼夜の温度差」が大きいという果樹栽培に合致した独特の気象条件があったとされています。

 

それと忘れてはいけないのが、栽培従事者の努力があっってのことですね。

 

今では西洋梨の生産量は全国1位、ラフランスに関しては全国の生産量の約80%を占めています。

 

みなさん、山形のラフランス、美味しいですから食べてくださいね!

 

ただ、食べごろを間違えないでくださいね!!

 

いい香りがしてきて、触ると少しヘコむ感じが美味しくなった証拠です。

 

あとは軸自体がしおれてきて、軸の周りにシワが出来ますよ。

 

(山形県の回し者ではありませんので・・・)

 

 

 

 

 

 

 

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