みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
毎年6月になると、お店の入り口横に咲く花があります。
「ヤマボウシ」といいます。
白くてたくさん咲いているのでよく目立ちます。
ちょうど「ハナミズキ」のような花です。
ハナミズキは桜の咲く頃に咲きますが、ヤマボウシは梅雨の前に咲きます。
秋には果実と紅葉が楽しめる木でもあります。
ヤマボウシの開花を田植えの目安にしていた地域もあったそうです。
「ヤマボウシの花」と言っていますが、厳密には「花」と言っているものは「花」ではありません。
4枚の花びらのように見えるのは、「総苞片(そうほうへん)」と言います。
この総苞片の中心にあるのが「ヤマボウシの花」で、30前後の小花が集まって咲いています。
花びらのように見える総苞片は、「花びら」ではなく「葉」ですが、一般的に便宜上花びらと呼ばれています。
「ヤマボウシ」の名前は漢字で書くと「山法師」です。
中心に球状に集まって咲く花を僧侶の頭、白い総苞片を頭巾に見立て、頭巾を被った僧のようだということから名付けられたとされています。
今の時期にハナミズキのような白い花を見かけたら、それはたぶんヤマボウシですよ。