高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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「ウナギの完全養殖」に一歩近づきました。

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

今や高級魚となってしまた「ウナギ」です。

 

「ウナギ」を人工的に誕生させ、そのウナギに次世代を生ませるのが「完全養殖」です。

 

「完全養殖」に一歩近づいたというニュースが入ってきました。

 

大分県にある、ウナギ養殖の山田水産が人工授精で誕生させた「ウナギ」の幼生を「シラスウナギ」と呼ばれる稚魚に成長させることに成功しました。

 

これは養鰻事業者としては国内初なんです。

 

「完全養殖」が実現することになれば、天然物に依存してきた「シラスウナギ」の安定生産に道を開く可能性があります。

 

「完全養殖」はすでに水産総合研究センター(現水産研究・教育機構)が2010年に世界で初めて成功しています。

 

しかしながら、「人口シラスウナギ」の一尾あたりの生産コストは、天然ウナギにはまだまだ及ばないんです。

 

「人口シラスウナギ」は16年度時点で2万7000円から、20年度には3000円程度に下がりましたが、「天然ウナギ」の取引価格(約180〜600円)との差はまだまだ大きいです。

 

「人口ウナギ」は生産量も少なく、一年間に必要とされている数である一億尾には遠く及ばないそうです。

 

日本のウナギ養殖は「シラスウナギ」の全量を天然物に依存しています。

 

それゆえ「シラスウナギ」の漁獲量が減少すれば、ウナギは高騰します。

 

ここ最近は「シラスウナギ」の漁獲量が極端に少なくなっています。

 

ということで「ウナギ」の価格は、もちろん高騰してしまうんです。

 

これは生息環境の悪化や乱獲が原因とみられています。

 

「ニホンウナギ」は現在「絶滅危惧種」に指定されています。

 

ちなみに「シラスウナギ」の漁獲量は2019年で年間3・7トンです。

 

これがどれくらい減少しているのかというと、1960年代の50分の1以下となってしまっているんです。

 

1960年代には年間200トンを超える年もあったというんです。

 

1980年代には20〜40トン程度に減少と、年々減少の一途をたどっています。

 

水産庁は持続可能な養殖を目指し、「ニホンウナギ」を含む主要養殖対象種の人工種苗比率を50年度までに、なんと100%に引き上げる目標を掲げています。

 

現在は「シラスウナギ」の大量生産システムの実証事業が進んでいます。

 

気軽に「ウナギ」が食べられる様になる頃までは、美味しく「ウナギ」を食べる元気があるよう頑張りたいですね!(笑)

 

 

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