みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
今年の話題の1つは、NHK大河ドラマ「どうする家康」ですね。
家康は「健康オタク」としても有名なんですが、この話はまたにして、今回はお正月にちなんだお話をしたいと思います。
「門松と家康」
「何の関係があるの?」
と思われるかもしれませんが、実はあの「門松」の形に大きく関係しているんです。
お正月飾りの代表格ともいえる「門松」は、唐の時代の中国で、家の門の前に魔除けの松を飾ったことが起源だとされています。
日本では平安時代に始まり、竹も長寿を象徴する縁起物であることから、竹に松を添えるという現在の「門松」の原型が出来上がったといわれています。
「門松」は竹の先を斜めに切った「そぎ」と、節の所で真横に切った「寸胴」の2種類があります。
もともとは「寸胴」が主流だったそうです。
現代では「そぎ」の方が多数派ですが、実はこれには「家康」が関係しているんです。
話はまだ「家康」が天下を取る前のことです。
1572年、愛知のすぐ隣、今の浜松市での「三方原の戦い」で武田信玄に敗れてしまいます。
年末に行われた戦いで、このあたりでは珍しく、雪が舞っていたそうです。
浜松城へ逃げる途中、家康は恐怖のあまり脱糞したという逸話もあるほどなんです。
戦いを終えて10日もたたないうちに新年を迎え、そこに武田方から新年の挨拶として、正月飾りの「門松」と一緒に1つの「句」が添えられていたそうです。
その句が次のものです。
「まつかれて(松枯れて) たけたぐいなき(竹類いなき) あしたかな」
「松」は徳川家康の旧姓・松平を表し、「竹」は武田を表します。
徳川家はもうすぐ滅び、武田家の天下が明日にも来るだろうという意味なんです。
この句に家康の家臣達はもちろん
「なんと無礼な句だ!」
と怒りをあらわにしましたが、その中の一人「酒井忠次」が濁点を付け替えて、次の句を読んだそうです。
「まつかれで(松枯れず) たけだくびなき(武田首無き) あしたかな」
この句は、徳川家は枯れずに栄え続け、武田信玄の首は明日にも無くなり、滅びてしまうだろう、という意味なんです。
家康はこれに満足し、さらに戦勝祈願を込めて、門松の竹の先を信玄の首に見立てて斜めに切り落とさせました。
そして先を切り落とした竹(武田)を松(徳川)で包囲した門松を飾りました。
縁起をかついだこの「門松」は、家康が将軍になった後も飾り続けられ、武家を中心に広まったようです。
それが現代まで続いているということになりますね。
みなさんも、斜めに切り落とされた竹の「門松」を見るたびに、この話を思い出すかもしれませんね。
話は変わりまして、今日3日、高浜Tポートにて、お店に何度も来店された「お笑い芸人 酒井直斗」さんのステージがあり、観覧しにいきました。
じゃんけん大会で運良く勝ち、酒井さん特製タオルをいただきました。
どうもありがとうございます。
テレビ、ラジオ(CBCやKATCHなど)で活躍されていますので、みなさんもチェックしてくださいね!