みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
昨年、「アニサキス」という寄生虫が食中毒を引き起こすことが話題になりました。
サバ、サンマ、カツオ、イカなどの内蔵周辺、腹腔内、筋肉内に寄生することが多く、有名人も「アニサキス」が原因で食中毒になったことがニュースにもなっていました。
そんな寄生虫の中でも、「ちょっと怖い」話が研究結果として発表されました。
みなさんは「カマキリ」の話を知っていますか?
カマキリが川や池に次々に飛び込む現象があります。
これは100年以上前から謎だった現象だったんです。
それが2021年、当時神戸大准教授(現京都大准教授)であった佐藤拓哉氏によって、その仕組みが解明されたんです!
「カマキリ」の光を感じる力は、お腹に寄生した「ハリガネムシ」が惑わしているらしいと突き止めました。
仕組みは、ハリガネムシから「指令」を受けたカマキリは、水面の反射光に取り付かれたように近づいていき、水の中に落ちます。
ハリガネムシは水中で繁殖し、複数の虫を渡り歩きます。
繁殖するために水中に戻るには、陸に住む虫を水辺に誘う必要があるんです。
水に落ちるカマキリは、寄生しているハリガネムシによって行動を支配されているというんです。
これと同じようなことが「オオカミ」でもみられたそうです。
米国イエローストーン国立公園に住む「ハイイロオオカミ」中で、群れリーダーになる資質をひも解いたのが米国モンタナ大などのチームだったんです。
群れのリーダーになる可能性は46倍以上になります。
そのオオカミの中である寄生虫を宿すものはリーダーになりやすく、リスクを冒す傾向が強いというんです。
「寄生虫がボスを指名する!?」
1995〜2020年に採取したオオカミ229匹の血液から、「トキソプラズマ」という小さな寄生虫が感染した痕跡を調べたんです。
この寄生虫はネコ科の動物の腸を生まれ故郷とし、他の動物も渡り歩きます。
寄生虫がオオカミに何をしたかはよくわからないそうですが、チームの一人は
「脳を操っている気がする。ホルモンの分泌を変え、リスクの高い行動を促しているのかもしれない。」
と疑っているそうです。
こうしたオオカミから恐れを知らないリーダーが誕生するのではないかと考えられています。
そうすると、仲間も大胆になるそうです。
大きなリスクをとる行動は、繁殖や勢力拡大で時に幸運をもたらしますが、同時に慎重な気質によって救われてきた命を危険にさらすことにもなるんです。
自然界は動物達が生き残りや子孫繁栄をかけてそれぞれが生きています。
ところが、「寄生虫」に支配された動物がいて、見えない力で操られているとすると、動物達のいる自然界は違って見えてきますね・・・
ある実験では、
「トキソプラズマに感染したネズミは猫の匂いにも恐れずに近づく」
というん事例も出てきているそうです。
ネズミが猫を恐れないということは、食べられたとしても、猫の体の中で繁殖する「トキソプラズマ」にとっては都合がいいんです。
実はこれ、とても怖いことで、その力は人間にも向かっていると考えられています。
概に人類の3分の1以上に寄生しているという情報もあるんです!
「トキソプラズマの感染率が高い国にサッカー強豪国が多い」
という分析結果が出ているんです。
ちょっと怖い話ですよね・・・