みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「柚子こしょう」はみなさんお好きですか?
僕は大好きです!
特にうどんや豚汁等によく使います。
好きな方は「何でも使う」という人もいますね。
この「柚子こしょう」の「こしょう」とは「唐辛子」のことですね。
「柚子こしょう」は「柚子」「唐辛子」「塩」というシンプルな材料でつくられます。
おもに九州で作られて、使われていることが多いです。
同じようなもので「柚子なんばん」というものがあります。
「戦国時代に渡来したポルトガル船、その後のスペイン船を南蛮船と呼び、船載した貨物にも 「ナンバン」の名を附したと記されている書物があります。
また同じ「ナンバン」でも「唐辛子」を指す地方もあれば、「葱」を指す地方もあります。
しかし「南蛮焼」という油で揚げるものがありますが、これは「唐辛子」や「葱」を使っていないのに「ナンバン」と呼んでいます。
これは「油で揚げる」ということが洋風という意味から、そう呼ばれたと考えられています。
「唐辛子」は「朝鮮胡椒」「南蛮胡椒」という古い呼び方があります。
加藤清正が持ち帰ったという話が伝えられています。
朝鮮半島由来説が正しければ、秀吉の軍勢が出撃の拠点とした「名護屋城」は現在の佐賀県唐津市にあったとされます。
撤退した軍勢もここから帰国しています。
とすると日本に入ってきた時点では「朝鮮胡椒」だったと考えられます。
ということから九州では「唐辛子」のことを「こしょう」と呼ぶようになったと考えられます。
そして今でも「柚子こしょう」に代表されるように「唐辛子」を使うものを「こしょう」と呼んでいます。
なお「唐辛子」を「こしょう」と呼ぶのはおもに九州全体で、他には鳥取や滋賀、長野です。
一方「なんばん」と呼ぶのは、北海道、東北、北陸に顕著な傾向があるようです。
静岡、山梨、それから長野にもその傾向がみられるようです。
長野ではどちらも使われているようですね。
ちなみに愛知県はどちらも使わず、「唐辛子」です。
東海、近畿、中国、四国では「唐辛子」のようですね。