みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
料理に欠かせない調味料の一つが「砂糖」です。
ひと口に「砂糖」と言っても、上白糖、グラニュー糖、三温糖、きび砂糖、黒砂糖、てん菜糖などなど・・・
色々な種類がありますね。
中でもよく使うのは、上白糖やグラニュー糖ではないでしょうか。
それでは、これら砂糖の主な原料は何かというと、みなさんご存知、名前にも砂糖が付く「サトウキビ」ですね。
しかしこれだけではありません。
もう1つが「てん菜」ですね。
「ビート」「砂糖大根」とも呼ばれています。
実は日本ではこちらの方が生産量が多いんです。
「てん菜」は、冷涼な地域で育つので、日本での生産のほとんどが北海道です。
反対に、「サトウキビ」は暖かい地域で育つので、日本では沖縄や鹿児島で多く生産されています。
2019年10月から2020年9月の国内産の砂糖の生産量は788千トンです。
そのうちてん菜糖は650千トンと、およそ8割を占めているんです。
これらは日本で消費される砂糖のうちの約3分の1になります。
残りはサトウキビから作られる原料糖を輸入しています。
世界を見てみると、生産量の7割が「サトウキビ」です。
主な産地は、ブラジルなどの中南米や、オーストラリアやタイなどのアジア圏です。
「てん菜」はフランスやドイツなどのヨーロッパ諸国が主な産地になります。
「原料糖」は「粗糖」とも呼ばれ、サトウキビの絞り汁を煮詰め、ショ糖を結晶化し、固形化されたものです。
固形化することで、ショ糖の減少を抑え、輸送しやすくしています。
製糖会社は原料から砂糖を作るわけではなく、この「原料糖(粗糖)」を精製して砂糖を作っています。
砂糖の原料はサトウキビだけではないんですね。