みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
八朔の美味しい季節になりました。
「八朔」と言われても、「甘夏」や「文旦」「ポンカン」「伊予柑」など、似ている柑橘類は多いので、並べられると区別がつきませんね・・・(笑)
僕が小学生の頃は、これくらいの時期には、祖父母は普通のミカンと共に「八朔」や「文旦」などを良く食べていましたね。
なので、僕も食べていましたが、何だかパサパサしていたり、苦かったり、酸っぱかったりで、やっぱりミカンの方が良いなあと思っていました。
そんな「八朔」は皮は厚いですが、実は上品な甘さと酸味、独特のほろ苦さがあって意外とジューシーでおいしいですよ。
果肉はしっかりしていて歯ごたえもあるので、食感も楽しむことができます。
1個300〜400gくらいあるので、まあまあ大きいですね。
「八朔」は江戸時代に広島県の恵日山浄土寺で発見されました。
発見されたのは江戸時代ですが「八朔」と名付けられたのは明治時代といわれています。
名前の由来は、当時の恵日山浄土寺住職であった小江恵徳が「八朔には食べられる」と言ったことから名付けられたというのが定説となっています。
また、発見されたのは広島県ですが、今では和歌山県で生産されている「八朔」が全国の68%を占めています。
ちなみに「八朔」とは「八月朔日」の略で、旧暦の8月1日のことです。
現代では8月下旬から9月頃にあたります。
ちなみの今年は9月15日です。
まあそんなに長くは持たないと思いますが、収穫してからしばらく熟成させて酸味や苦みをとって、甘くて食べやすくします。
そのまま食べても美味しい「八朔」で、美味しいマーマレードを作りました。
たくさんあったので大変でした・・・
「作ろう!」と決めたはいいんですが、かなりの時間と手間がかかってしまいました・・・
でも「八朔」特有の苦みも少し残っている美味しいマーマレードができました。
どうぞご賞味ください。