みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
前回は「スコーン」について書きましたが、今回はよく似た「マフィン」についてのことです。
「マフィン」と聞いて思い出すのは、丸くて型に入っていて、こんもりと盛り上がったケーキのようなものですね。
これはアメリカ生まれのもので、アメリカで発展した食べ物です。
もう1つ「マフィン」というと、コーングリッツがまぶされた丸くて平たいパンである「イングリッシュマフィン」と呼ばれるものを思い出すのではないでしょうか。
アメリカで発展した「マフィン」は、小麦粉とベーキングパウダーや卵、砂糖を合わせた生地に、トッピングやフィリングを加えて焼き上げたものです。
カップ状の型で焼かれるのが一般的で、焼き上がりがキノコのように上が膨らんだ形になっています。
アメリカでは、おやつというより、簡単に作ることができるパンとという感覚なようです。
ちなみに現地のマフィンは、チーズやハム、スモークサーモンなどの食事系のフィリングが入っていることが多いく、大きさも大きいのが特徴なんです。
もう1つの「イングリッシュマフィン」は表面にコーングリッツをまぶした丸くて平らなパンです。
19世紀のイギリスで貴族などに仕えていたパン職人が、余ったパン生地を使って作ったのが始まりとされています。
アメリカではすでに、カップケーキ型で焼くお菓子の「マフィン」があったため、イギリス生まれのマフィンを「イングリッシュマフィン」と呼んで、区別していたようです。
ここではアメリカ生まれの「マフィン」と、イギリス・スコットランド生まれの「スコーン」の違いは何か?を比較していこうと思います。
「マフィン」と「スコーン」の材料はほぼ同じです。
しかし、この2つは食感が大きく異なるようです。
「マフィン」はしっとり、「スコーン」はほろほろと崩れるようです。
使われる素材が同じでも味わいが異なるのは、油分の量と作り方が違いによるのもで、マフィンの方がスコーンよりバターの含有量が多いです。
「マフィン」
・型に入れて焼かれることが多い
・バターと砂糖をすり混ぜ、小麦粉を入れて作る
「スコーン」
・型抜きしたり、三角に切って焼かれたりする
・小麦粉と砂糖を混ぜたのち、バターを加え、切るように混ぜる
基本的に「マフィン」はそのまま食べますが、「スコーン」はクローテッドクリームやジャムをつけて食べるのが一般的です、
またイギリスではスコーンを食べる時には、決まって紅茶を飲む習慣もあります。
早速「スコーン」はありますか?
と、ブログを見た方からの問い合せがありましたが、すいません、今回は試食と称して食べてしまいました・・・
もちろん美味しかったですよ。