みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
1993年(平成5年)の5月15日に、日本のプロサッカーリーグ「Jリーグ」が開幕しました。
そこから5月15日が「Jリーグの日」として記念日に認定・登録されています。
そのサッカーに使われているサッカーボールの起源については諸説あります。
その中のイングランドの説によると、8世紀頃、戦争で勝利した兵士たちは、敵国の将軍の首を切り落とし、その生首を蹴り合い勝利を祝ったとされています。
その後、豚の膀胱を膨らませ、それを皮で包んだボールが誕生したとされています。
その後、1836年にゴムが発明されたことで、1855年に最初のサッカーボールが製造されました。
この初期のサッカーボールに使われた豚の膀胱(牛の膀胱も使われたといわれています)なんですが、これ、フランス古典料理にも使われていたんですよ!
豚の膀胱の中に食材を入れて調理する「アン ヴェッシー(en vessie)」という調理法です。
特に「プーレ アン ヴェッシー (Pouret en vessie)」という「若鶏のヴェッシー包み」が有名です。
若鶏(特にブレス産が良いとされています)を1羽丸ごと使い、お腹の中にフォワグラやトリュフ、キノコなどを詰めて、ブイヨン、コニャック、ポルト酒などとともに豚の膀胱に入れて、しっかり口を閉じてて、お湯やコンソメの中で蒸し煮にしていきます。
加熱されると膀胱は膨らみます。
その密閉された中で蒸し煮状態となります。
そして、そのふくれたままの状態で客席にてサービスされます。
いまでは膀胱の代用品であったり、耐熱紙を使ったり、真空調理するやり方もありますね。
なので、現代ではなかなかお目にかかることのない料理だと思います。
そんな貴重な料理には、僕は一度お目にかかったことがありますよ。
豚の膀胱自体、手に入れることが難しいし、現代ではあまり好まれないと言うか、わざわざ膀胱を使わなくてもいいですからね・・・