みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
先日「黒毛和牛のステーキ」の御予約が入りました。
今回御用意できたのは、地元の黒毛和牛である「みかわ牛」です。
用意した「みかわ牛」にはかなりサシが入っていました。
サシはそれほど細かくはないものの、「ちょっと入り過ぎくらいかなあ」と思うほどでした。
でも見た目はものすごく良いです。
「サシ」とは、肉の間を縫うようにして入っている脂肪です。
いわゆる「霜降り」です。
細くこまかい網のようなサシが良いですね。
ただ、「サシ」が入り過ぎると、もはや「肉」を食べているという感じではなくなりますね。
やはり「肉と脂」のバランスが大事です。
お肉の美味しさと、脂の美味しさの両方が楽しめるお肉が良いですね。
次に「みかわ牛」の定義ですが、次のようにあります。
認定基準をクリアした農場で肥育された和牛の中でも、厳選された高品質な肉質の牛肉のみが「みかわ牛」と名付けられます。
・認定農場で1年以上肥育
・肉質等級 4等級以上
・県内3食肉市場(名古屋・半田・東三河)より出荷
愛知県の和牛に関する記録は、すでに戦国時代末期のものがあります。
徳川家康の父である広忠の頃、すでに和牛が生産されていました。
その証として、健康のすぐれなかった広忠が妻の於大の勧めで蘇(乳製品)を食べて健康を回復したという記録があります。
また、350年前には、すでに和牛を放牧するなど、「杉平牛」(現在の新城市作手杉平)と銘打って、と多くは四国まで名声を博したということが伝えられています。
これらが愛知県の和牛の本源とみられています。
以後役牛として飼育されましたが、昭和31年以後は、農業機械の普及につれてその必要性が低くなり、牛肉需要の増大につれて肉用牛として県下に広がったそうです。
三河山間部では古くから和牛繁殖が盛んで、ここから生産される子牛が「三河子牛」と呼ばれていました。
ゆえに県内の和牛生産も三河地区を中心としていました。
このような歴史的経過や地理的な条件もあることから、県を代表する黒毛和牛の名前を「みかわ牛」と名付けられたそうです。