みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
夏になるとよく食べるようになるが、「そうめん」や「ひやむぎ」ですね。
みなさんどんな「薬味」を入れますか?
定番は「ネギ」「ミョウガ」「生姜」などですね。
「ワサビ」「梅ぼし」「ごま」「紫蘇」なども人気がありますね。
そんな薬味の代表的存在が「ネギ」ですね。
そこで思ったのが、
「ネギとタマネギって、もともと同じものなんじゃないのか?」
ということです。
タマネギの上には、ネギのような緑色の葉がピンと立っています。
調べてみると、やはり「ネギ」と「タマネギ」は、共通の祖先種のようです。
同じところから、別々の土地に広がっていったことで分化した可能性が高いと考えられています。
ネギの仲間(ユリ科ネギ属)の原産地は中央アジアのあたりと言われています。
そこから、タマネギは南西の方(アフガニスタンやイラン方面)、ネギは東の方(モンゴルや中国西部方面)で、それぞれ野生種に近いとされる植物がみられるそうです。
タマネギのふるさとである、中央アジアの西南は、夏は日照りと乾燥が激しい地域です。
それゆえ、そこで生き残るために夏の間は葉を枯らして球根を作り、そこに栄養を貯めて休眠する性質を身に付けました。
それがタマネギの「球」になったとされています。
一方、ネギのふるさとは、中央アジアの東の方とされており、夏は涼しく、そこそこの雨も降ります。
ゆえに、そこに広まったネギはタマネギのように丸くなって休眠する必要はありませんでした。
原産地はそれぞれ違いますが、元は同じということで、やはり同じような特徴があります。
ネギ(長ネギ)の白い部分は、葉鞘(ようしょう)と呼ばれる茎を包むようにつく葉です。
タマネギは根菜のように扱われることがありますが、膨らんでいる球の部分は、根ではありません。
球の下の部分には短い茎があり、そこに付いた葉鞘(ようしょう)が養分を蓄えて厚くなり、それが重なって球(「鱗茎」(りんけい)と呼ばれる)になるんです。
つまり、「タマネギの球は、葉が変化したもの」なんです。
ということは、 ネギもタマネギも食べるのは「葉」 ということになります。