みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
先日、ホテル時代の先輩から「梨」が届きました。
愛知では、地元西三河の安城が梨の産地ですが、関東では千葉県市川市が梨の産地です。
「市川の梨」というブランドを持つほどの梨の産地なんです。
そんな梨の中で、ほとんど地元でしか流通されていない梨があります。
「かおり」
という梨です。
その梨が届いたんです!!
この「かおり」は栽培方法がとても難しく、面積あたりの収穫量も著しく少ないため、幻の梨と呼ばれています。
この梨の特徴は、なんといってもその「大きさ」ですね。
とにかく大きいんです!
大きいんですが、大味ではなく、しっかりと甘味もあり、とてもジューシーです。
シャキシャキした食感も梨らしくて、キメが細かく、ほどよい香りがとてもいいです。
特に特大の大玉は、半年前から予約が入り、予約のみで売り切れてしまうほどなんだそうです。
表面はツルッとしていて、梨のザラザラ感はありません。
なので、知らないと、
「大きい青リンゴ?」「大きな洋梨?」
と思ってしまうような容姿です。
ソフトボールをひと回り大きくしたような大きさです。
ちなみにこの「かおり」は昭和30年代に茨城県の農場試験場で作られた梨です。
日持ちがよく大玉な「新興」と、甘さに定評のある「幸水」を交配して作られました。
男性に「好きな果物は何か?」と聞くと、多くの人が「梨」と答えるそうです。
それくらい男性には人気があるそうです。
また日本で初めて栽培された果物が「梨」だと言われています。
登呂遺跡など、弥生時代の古墳や遺跡からも種子が見つかっており、「日本書紀」にも登場するそうです。
鎌倉時代には、日常的に食べられ、江戸時代からは、盛んに品種改良が行われ、たくさんの品種が登場しています。
やはり、「梨」や「柿」は日本人のDNAにインプットされているんでしょうね!!(笑)
美味しくて貴重な梨をどうもありがとうございました。