みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
サツマイモと言えば、「焼き芋」「スイートポテト」「大学イモ」「芋ケンピ」・・・・
と、美味しい食べ物がたくさんありますね。
あれ?そう言えば、大切なものを忘れていませんか?
あいちのソウルフード、地味で素朴だけど大好き、という方も多いと思います。
そうです「鬼まんじゅう」です!
東海地方、主に愛知県でよく食べられているお菓子(と言っていいのかな?)ですね。
僕も大好きです。
小さい頃から、サツマイモが収穫できるとよく作ってくれていました。
当たり前のようにあったので、日本中で食べられていると思っていたら、そうではないことを大人になって知りました。
一般的には、角切りのサツマイモを小麦粉、砂糖を混ぜた生地に入れて、蒸してつくるという本当に素朴なお菓子です。
僕の母親は、ホットケーキミックスを使ってよく作っています。
たまにリンゴやレーズンなどを入れて作っていますが、僕はサツマイモだけのものがいいですね・・・
そんな「鬼まんじゅう」はいつ頃から食べられているのか?
歴史は比較的新しいようで、戦中、戦後の食糧難の時代に、比較的手軽に手に入ったサツマイモと小麦粉を使って作られ、米の代わりの主食として広まったようです。
角切りにしたサツマイモの角がゴツゴツ見える様が、「鬼のツノ」や「金棒」を連想させることから、この名が付いたと言われています。
地域によっては「芋ういろ」「芋まん」「芋まんじゅう」といった呼び名もあるそうです。
戦時中は、サツマイモの美味しさよりも量が優先されたため、収穫量が多い「護国芋」という品種が生産されていました。
しかし、その味は現在あるような、甘味があって口当たりがなめらかなものとは違い、水っぽく旨味がない芋だったので、いかに美味しく食べるかという工夫から「鬼まんじゅう」が生まれたのではないかと考えられています。
その後は、高度経済成長期に、農家において腹持ちの良い、安価なおやつとして重宝され、定着していったそうです。
「鬼まんじゅう」に限らず、全国にはサツマイモを使った美味しい郷土のお菓子がたくさんあると思います。
いろいろ食べてみたいですね。