みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
先日、テイクアウトのスープに「ミネストローネ」を作ってもらえないか、というオーダーを受けました。
「ミネストローネかあ・・・」
「ところでミネストローネっていうと、みんなどんなものを想像してるんだろう?・・・」
「ミネストローネ」はイタリア料理で、「具だくさん野菜スープ」という認識でした。
基本の野菜は、「タマネギ」「ニンジン」「ジャガイモ」「キャベツ」「ニンニク」といったところで、パンチェッタ(もしくはベーコン)が入り、他にもお好みで野菜を入れて、豆やパスタを入れたりします。
また、仕上げに粉チーズをかけたり、バジルソースを入れたりするイメージでいました。
各国で野菜を使った具だくさんスープはあります。
その代表格でよく知られているのが「ミネストローネ」ですね。
僕も毎年、冬になると「具だくさんの野菜スープ」を作っています。
冬なので、「大根」や「白菜」「ネギ」なども入れて作ります。
基本は洋風な味に仕上げていますが、こうした和風な野菜も入れているので、実は出汁として「昆布」を入れています。(これ企業秘密です・・・ってバラしてるやん!)
これもいわば「ミネストローネ」なんですがね・・・
ところで、いわゆるイタリアンの「ミネストローネ」を今まで提供したことがありませんでした。
今回、オーダーをいただいて「ミネストローネ」を作って、味見した感想です。
「ミネストローネ、美味しいね!!」
スタッフ「K」にそう言うと、
「え〜!・・・いまごろ何言ってんの!みんな好きだって!!」
僕の中で「野菜入りスープ」というと、入れても「トマト」は生のものでした。
「ミネストローネっていうと、トマトベースの赤いスープをイメージする?」
スタッフ「K」に聞くと、
「普通、野菜入りトマトスープをイメージすると思うよ」
そう言われました。
「いや〜・・・何で今まで作らなかったんだろう・・・」
「ミネストローネ」を調べてみると、確かにトマトを使った赤いスープです。
今更ながら勉強不足・・・
頭が固くなってました・・・
「トマト」はイタリアン(洋食)で言うところの「日本のカツオだし」のようなものです。
旨味のかたまりです。
トマトは旨味のもとである「グルタミン酸」を含んでいます。
ベーコンは「イノシン酸」を含みます。
この2つが合わされば、旨味の相乗効果でより美味しくなります。
いつもは野菜ベースのクリームを使ったポタージュを提供することが多いです。
具だくさんのスープをもっと作ってみようかな。
「ミネストローネ」が出てくる日を楽しみにしていてくださいね。