みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
前回の「みかん」の話に続き、今回は「みかん」と「オレンジ」の違いについてです。
「みかん」と「オレンジ」は似ているようで似ていないですね。
同じと言えば同じだし、違うと言えば違う・・・
日本で一般的に「みかん」と呼ばれる「温州みかん」と、オレンジジュースによく使われる「バレンシアオレンジ」は同じ「柑橘類」に分類されます。
この点では同じですね。
しかし柑橘類の中では温州みかんは「ミカン類」、バレンシアオレンジは「スイートオレンジ類」に分類されます。
大きくは同じ柑橘類ですが、細かく分けると違う分類になります。
実はこの2つはどちらもインド原産なんです。
そこからヨーロッパ方面に広まり、栽培されていったのがオレンジです。
一方、中国に伝わり、日本に入ってきたものがみかんになります。
みかんはオレンジに比べて皮が薄めで小さめなのが特徴です。
ちなみに「温州みかん」の「温州」は中国の地名です。
温州では、みかん栽培が盛んな土地だったことからこの名前が付きました。
また、みかんと比べるとオレンジの方が皮が厚く、剥き難いです。
これには理由があり、オレンジが主に栽培されている地域は、ヨーロッパなどの乾燥した地域になります。
その乾燥から実を守るため皮が厚くなったんです。
元は「みかん」も「オレンジ」も同じものだったんですね・・・