みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
新米が出てからしばらく経ったので、もう「新米」という文字は見なくなりましたね。
稲刈り後の冬の田んぼを見たことがありますか?
もしかすると、気にせずに目には入っているかもしれませんね。
一度よく見てみてください。
稲刈りが済んで、稲株が残っています。
草が生えていたりもしますね。
中にはまた芽が伸びて、稲にお米が付いていたりします。
それでは、稲刈りが終わり、しばらく使わない冬の田んぼはそのままにしておくんでしょうか?
実は、田んぼはそのままにしておくことはなく、次のお米作りのための準備をします。
何をするかといえば、「田起こし」をします。
刈り取ったあとの田んぼを耕します。
その目的は、田んぼの土の上下を入れ替えることで、下の土にも日を当てます。
そうすることで、有害ガスを排出させ、刈り取ったあとの稲株や藁などの有機物の分解を促進させます。
そんな有機物を分解する微生物や次回作付けする稲の根のためだと言われています。
これらを総じて「乾土効果」と言います。
荒く耕し、ゴロゴロと大きな土の塊があるようにするようです。
冬場の霜や寒気にさらした方がいいそうです。
土の塊が大きい方が乾燥も早くなります。
しかし、あまり早い時期に何度も耕して土を細かくしてしまうと、土中に空気をあまり含まず窒息状態になってしまうそうです。
冬場に田んぼを起こしているのを見たら、
「おいしいお米作りのための大切な作業なんだな」
と思って見てくださいね。
先日、田起こしをしているトラクターの周りに、灰色のアオサギがたくさん集まっていました。
小さいのでズームにして見てください。めちゃくちゃアオサギがいますよ!