みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
♪も〜い〜くつ ね〜る〜と〜 お〜しょ〜が〜つ〜♪
そんな歌も聞こえてきますが、お正月のお雑煮は全国各地によって特徴が違うことはよく知られていますね。
愛知県は質素倹約を絵に描いたようなシンプルなお雑煮ですね。
カツオだしのすまし汁に「お餅」と「もち菜」を添えるというのがオーソドックスなものです。
この「もち菜」というのは「あいちの伝統野菜」にも選ばれている野菜です。
「正月菜」とも呼ばれています。
古くから尾張地方で栽培されてきた小松菜の仲間で、収穫時期は12月から1月です。
小松菜よりも色が淡く柔らかで甘味があるのが特徴です。
サッとお湯の通すくらいが一番もち菜の風味を味わうことができます。
とは言うものの、もち菜は小松菜と見た目がそっくりなんです。
それゆえに、お正月の時期には小松菜をもち菜として売っているところもあるようです。
というのも、小松菜をもち菜という地域もあるようです。
そして最近ではもち菜を生産する農家さんが減少しているそうです。
その訳は、もち菜は小松菜に比べ日持ちがしないそうなんです。
なので、どうしても日持ちのする小松菜の方が扱いやすく、見た目もほとんど変わらないということから、小松菜の生産へとシフトしてしまう農家さんが多いそうです。
ちなみに、小松菜は現在の東京・江戸川区の小松川近郊で栽培されたことに由来されているので「小松菜」という名前になりました。
また、収穫期によって冬には「冬菜」「雪菜」、初春に出回る若いものは「うぐいす菜」と呼ばれることもあるそうです。
うちは、同じように出し汁にお餅(角も丸もどちらも使ってました)と青菜(種類にかかわらず)に鰹節でした。
本当にシンプルで、お餅が煮くずれたくらいが美味しくて好きでした・・・
写真は青梗菜ですが、青梗菜を入れることもありますね。
愛知のお雑煮は「餅と青菜」が基本ですね。