みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
元日から仕込みをしていましたが、本当はお正月三が日は縁起をかついで、
「水仕事はやってはいけない」「掃除はしてはいけない」
などのいわれがあります。
そういったことを聞いたことはありましたが、ゆっくりしていられる質でもなく、動いていた方がいいのでというところもあるので、こういったときにしかできない仕込みなどをしていました。
お正月の「正」には「初め・改まる」という意味があります。
現代では、お正月といえば「三が日」のことを指すのが一般的ですが、かつては「1月すべて」のことをいっていたようです。
また、「松の内」という、年神様がいる期間をあらわす言葉があります。
一般的には7日までで、門松を飾っておく期間になります。(地域によって期間は違うようです)
それでは、お正月三が日に縁起をかついで「してはいけないこと」とはどんなことがあるのか?
・「掃除はしてはいけない」
お正月には、歳神(としがみ)様という神様が、福をもって家を訪ねてきてくれます。
それを追い払ってはいけないということから、掃除はいてはいけないといわれています。
同じ意味で洗濯などの水仕事全般もいけないそうです。
・「刃物を使ってはいけない」
「三が日に刃物などを使わなければ、ケガをしなく1年無事に過ごせる」「包丁で切ることは、縁を切ることにつながる」
など、いくつか説があります。
そのためのおせち料理でもありますね。(日持ちがするということで)
・「火を使う煮炊きをしてはいけない」
煮炊きをすると灰汁が出ることから「灰汁を出す」→「悪を出す」の意味につながっています。
火を使うところには、日の神様としてまつられる「荒神様(家の中心にあって家人を守護する)」がおり、お正月早々に火を使うと、その「荒神様」が怒ってしまうからとされています。
せめて三が日ぐらいは火を使わずに、「荒神様」を休ませてあげるための風習だといわれています。
他にも
「四つ足歩行の動物の肉は食べてはいけない」
「ケンカをしてはいけない」
「お金を使ってはいけない」
などがあるようです。
要するに、
「お正月はゆっくりしなさい」
ということですね。
昔からいわれていることは、それなりの意味があっていわれていることでしょうから、そうしておいた方が良いかもしれませんね。