みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
本日(1月5日・金曜日)より今年の営業が始まりました。
静かな始まりでしたが、今年初めてのお客様には少々緊張しました・・・
「今年もまた一年が始まるな」
そんな気持ちでした。
一年無事に営業を終えられることを願いました。
ところでみなさん「おせち料理」は食べましたか?
おせち料理は縁起の良いとされる食べ物が集められています。
そのような食べ物を一年の初めに食べて、一年間の幸せや無病息災などを願います。
また、試験や試合の前には「ゲン」を担いで縁起の良い食べ物を食べたり、お祝いの日にもそうしたことをしますね。
何気なく使いますが、この「ゲンを担ぐ」という言葉の由来は何なのか?
「ゲン担ぎ」というのは、
「過去に起こった時の行動を繰り返して吉兆を願うこと」
「ある物事に対して、良い前兆か悪い前兆かを気にすること」
といった意味があります。
ゲン担ぎの形は色々ありますが、食べ物の場合は食材の見た目や語呂合わせから来ているものが多いようです。
この「ゲン担ぎ」という言葉の由来は江戸時代に流行った「逆さ言葉」にあるといわれています。
現代でも業界用語ではありませんが、「六本木」を「ギロッポン」、「銀座」を「ザギン」と言ったりします。
江戸時代においても、「縁起」を「ギエン」と言ったりしていたそうです。
それが訛って「ギエン→ゲン」というようになったようです。
このように、江戸時代においても「逆さ言葉」が流行っていたそうです。
それがそのまま定着した言葉もあるようです。
「あらたしい→あたらしい」「しだらない→だらしない」
などがあります。
もともと「新(あら)たな」という言葉が、「新(あたら)しい」という読み方もするようになったんです。
仏教用語では修行を積んだ僧に表れるとされるありがたいしるしを「験(げん)」と言います。
読み方と縁起の良さが重なったことからこの字が当てられて「験を担ぐ」という形で後世に広まったそうです。
江戸の庶民は言葉遊びが好きだったようですね。