高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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「鏡開き」はなぜ「開く」?

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

毎年1月11日は「鏡開き」です。

 

みなさんは、「鏡開き」はしましたか?

 

そもそも「鏡餅」をお供えする家も少なくなったかもしれませんね。

 

「鏡開き」とは、お供えしていた鏡餅を下ろして、無病息災を願って食べる行事です。

 

お供え物に刃物を向けるのは縁起が悪いとして、包丁は使わずに木槌で叩いて割ることが良いとされています。

 

また、「割る」という言葉も縁起が悪いので「開く」という言葉が使われているんです。

 

鏡餅を供える風習は室町時代(1336年〜1573年)から始まったと言われています。

 

もともとの「鏡開き」という行事は、年の初めの「蔵開き」「何々開き」「何々初め」などという、新年の仕事や行事初めの儀式の中の1つだったようです。

 

昔の武家では正月に、男性は具足(甲冑)を飾って鏡餅を供え、女性は鏡台に鏡餅を供えていました。

 

これらの鏡餅を1月11日び割って食べる風習があり、これを「鏡開き」と言っていました。

 

それでは「鏡餅」はなぜ「鏡」というのか?

 

これは、餅の丸い形が昔の銅鏡に似ているからだと言われています。

 

また、酒樽の蓋を割るときも「鏡開き」と言われますが、これは酒樽の蓋が丸くて平らな形をしていることから、古くから造り酒屋では「鏡」と呼んでいました。

 

そのため、酒樽の蓋を割る行為も「鏡開き」と言われるようになったんです。

 

丸いお餅が2段になっているのは、太陽と月を表し、「福が重なる」「円満に年を重ねる」という意味が込められています。

 

お餅の上に「みかん」を乗せるのは、みかんは「橙(だいだい)」とも呼ばれるため、家が「代々」栄えるようにという意味が込められているからなんです。

 

昔から食べ物には縁起担ぎの意味が込められていることが多かったようですね。

 

 

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