みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
もうすぐ「季節を分ける日」である「節分」ですね。
「立春・立夏・立秋・立冬」の「前日」のことですね。
旧暦では、新年の始まりは立春のため、「節分=立春の前日」だけを指すようになりました。
年の境目は鬼や魔物が出やすいと言われていたので、神社やお寺では「豆うち」という行事が行われ、それが庶民に広がり「豆まき」をするという文化ができたそうです。
それでは、
「なぜ大豆を鬼にぶつけるのか?」
これは、大豆は神社などで奉納される五穀(米・麦・粟・ひえ・豆)のひとつで、
豆は「魔(ま)を滅(め)する」
と考えられていました。
つまり、魔物や悪霊を払うのに適しているとされていたんです。
さらに、その大豆は炒ったものでなければいけないんです。
これは「魔(ま)をいる(射る=炒る)」ということからです。
豆まきを終えたあとに、そこから芽が出てしまうと縁起が悪いということもあり、「生の大豆」ではなく「炒った大豆」を使うのが習わしなんです。
全国の大多数は豆まきに「大豆」を使うんですが、「北海道・東北」などの雪の多い地方は、かなりの割合で「落花生」を使うそうなんです。
これは、「雪」と「片付け」が関係しているようです。
雪が多い地域では、外に大豆を投げると、雪に埋もれてどこに行ったかわからなくなってしまうからなんだそうです。
そこで殻付きの落花生を使うことで、見つけやすくなり、しかも雪で殻が濡れてしまっても、また炒れば大丈夫だからです。
さらに殻の仲間で豆が濡れてしまうことはないからです。
現在では豆まきをしても家の中で済ませることが多いかもしれませんが・・・
中には、小袋入りの豆菓子をまくというのも聞いたことがあります。
前述のようないわれがある「豆まき」ですが、イベントとして行われることも多いですからね。
投げる物も、豆に限らないかもしれませんね。