みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
先日の新聞に、能登半島地震の被災地での「炊き出し」の現状が取り上げられていました。
東日本大震災のときに職場で、
「何かしてあげたいけど、何もしてあげられないのがもどかしい。炊き出しとかしたいけど・・・」
そんな話をしていたのを思い出します。
能登半島では交通事情の改善とともに、避難所などに炊き出しに訪れる民間の支援団体が増えているそうです。
しかしながら、被災者から感謝の声が上がる一方で、炊き出しを実施する場所が偏ったり、申し込みが殺到したりして調整が難しくなっている事例もあるそうです。
うれしい反面、需給のミスマッチに被災自治体は頭を悩ませているということです。
ある避難所では、1月は食材を持ち寄り、朝昼晩の3食を避難者自らが炊き出しして乗り切ったそうです。
2月からは夕食のみ自衛隊の炊き出し支援を受けているそうですが、朝昼は避難者自らが準備せざるを得ない状況だそうです。
民間団体による炊き出しは不定期で、二つの炊き出しが重なっていることが前日にわかったこともあるそうです。
炊き出しの支援が十分に行き渡らない小さな避難所がある一方で、申し込みが殺到する自治体もあるそうです。
支援団体から炊き出しの申し出が多くあることは確かなんですが、その調整にまで手が回らず待機状態になっている団体も多くあるそうです。
また数十人の避難所に千食準備できるという申し出もあるそうです。
そういった申し出はとても有り難いことですが、実際は単発で千食というよりも、少ない数でも長期的に継続できる方が有り難いというのが現実のようです。
この話を聞いて、
「そんなんだ・・・」
と恥ずかしながら、そこまで頭が回りませんでした・・・
「何か支援したい」
という気持ちだけが先走り、自己満足になってしまっている・・・
実際の人達の状況までは考えていなかった・・・
「自分にできることは何か?」
と考えると「食事を作ること」が、まず思い浮かびます。
その気持ちは皆同じで、どうしてもこうした「炊き出し」の申し出が重なってしまうことが出てきてしまうんでしょう。
被災地の人達にとっても、炊き出しを申し出る人達にとっても、よい支援となることを願います。