みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
今では日本のスポーツ飲料の代名詞とも言える「ポカリスエット」です。
絆創膏を「バンドエイド」、宅配便を「宅急便」と言うのと一緒で、スポーツ飲料を「ポカリスエット」と言えば通じるくらいですね。
発売されたのは1980年(昭和55年)です。
小学校のときには、スポーツ飲料を入れるストロー付きの水筒が流行り、スポーツ飲料を凍らせて学校にもって来る人もいて禁止された思い出があります。
それくらい一気に日本に浸透していきました。
運動中、運動後だけではなく、体調の悪い時なども飲まれることが多いドリンクですね。
そんなスポーツ飲料の代表的存在の「ポカリスエット」は、もはや当たり前のように浸透している名前ですが、よく考えてみると「ポカリ」って何だ?と思ってしまいました。
1980年より少し前に、大塚製薬ではこれまでにない画期的な飲み物を作ろうと、新商品を開発していたそうです。
当時は健康ブームということもあり、ジョギングが流行っていたそうです。
そこで、汗をかいたときに失われる水と電解質を補充するものを作ればヒットするのではないかと、開発されたそうです。
汗をかいた時の水分補給という点から、汗を意味する「スエット」という言葉を使うことは決まったそうです。
さらに爽やかな青空を彷彿させる音の響きと語呂の良さから、「ポカリ」という言葉をプラスして、「ポカリスエット」に決定したそうです。
なんと!その「ポカリ」という言葉に特に意味はないそうです!!
単なる造語だったんです・・・
しかし、その後あらためて「ポカリ」という言葉を調べると、実はネパール語で「湖」という意味だということがわかったそうです。
「ポカリ」の多い地域に「ポカラ」という地名があり、そこは聖なる山として崇められているヒマラヤ山脈の水が流れ込んでいます。
というように「ポカリ」という言葉が、偶然にも「水」を連想させる言葉とわかり、結果的にネーミングとしてはピッタリであったということもわかったそうです。
あと付けで「ネパール語で水の多い場所を意味する」と説明できたそうです。
ちなみに英語圏では「ポカリスエット」という名前には少し抵抗があるようです。
それは「汗」を意味する「スエット」は、「汗臭い」というイメージを連想してしまうようです。
しかし、「汗をかいたときに美味しく飲める味」というコンセプトを貫き通しているそうです。
今では英語圏を含め世界20カ国で売れているそうです。
商品の名前の由来を知ると面白いですね。