みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「アレルギー」という言葉をよく聞きますね。
特にこの季節は「花粉症」があるので、「アレルギー」という言葉をよく耳にすると思います。
「花粉症」とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で生じるアレルギー症状です。
医学用語では、「季節性アレルギー性鼻炎」と言います。
それでは、そもそも「アレルギー」って何でしょうか?
人間の体には、細菌・ウイルス・寄生虫などの感染性微生物や異物などから、実を守るための「免疫」という仕組みが備わっています。
この免疫の働きが、現代文明による環境やライフサイクルの変化によって異常を起こし、くしゃみ、発疹、呼吸困難などの症状を起こしてしまう状態。
これを「アレルギー」といいます。
身体を守る免疫機能によって全身または身体の一部に異常が起こる現象です。
僕たちの仕事に関係するアレルギーといえば「食物アレルギー」です。
現在は、食品の原材料名にもアレルギー物質の表示が義務づけられています。
特定原材料は以下の7品種あります。
「卵」「乳」「小麦」「えび」「かに」「落花生」「そば」
僕は原材料名をよく見るので、この7種はほとんどの食品に何かしら含まれていることが多いです。
しかしながら、表示されるアレルギー物質の名称は一つではないので注意が必要です。
例えば「卵」であれば代替表記として、「玉子」「たまご」「タマゴ」「エッグ」「鶏卵」「うずら卵」「あひる卵」があります。
その他の表記例として、「ハムエッグ」「厚焼き玉子」などがあります。
また「乳」の代替表記は、「ミルク」「バター」「バターオイル」「チーズ」「アイスクリーム」があります。
その他の表記例として、「アイスミルク」「ガーリックバター」「プロセスチーズ」「生乳」「牛乳」「濃縮乳」「乳糖」「加糖練乳」「乳たんぱく」「調整粉乳」などがあります。
原材料中の加工食品に特定原材料等(アレルギー物質)が含まれている場合、その食品名のあとにカッコでその名称が表示されています。
例えば以下のように表示されています。
・名称 パン
・原材料名 小麦粉、砂糖、マーガリン(大豆、乳成分を含む)、脱脂粉乳、卵、パン酵母、食塩/乳化剤(大豆由来)、V.C
このように、アレルギー物質が何に含まれているかがわかりますが、複数の食品に同じアレルギー物質が含まれている場合は、最初の材料にしか記されない場合もあるので注意が必要です。
まだまだ複雑な決まりがたくさんあります。
食物アレルギーのある方は大変です。
表示はあるものの、よく見ないと見落とすこともあります。
アレルギー物質の有無が一目で分かる表示の仕方をしている食品もありますが、この表示は義務ではないので、現在はごく一部の食品に限られています。
アレルギーのある方には大きな問題でもあるので、是非、分かりやすい表示方法になっていって欲しいですね。