みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
畑の隅っこにある八朔(はっさく)を収穫しました。
小さな木ですが、たくさんの実がなりました。
実際に実がなっているところを見ると
「こんな大きな八朔ができるなんてすごいなあ」
と思ってしまいます。
親戚にもいただいたので、母親がジャムを作っていました。
そんな八朔(はっさく)は日本原産の柑橘です。
江戸時代に瀬戸内海の島、広島県因島市のお寺で偶然発見されたんです。
大きさはだいたい直径7〜10センチで、重さは300〜400グラムで黄橙色です。
まあ黄色に近い橙色ですね。
外の皮は厚く、中の袋の部分(じょうのう)も厚めなので取り除いて果肉だけを食べます。
名前が「ハッサク」だからではありませんが、食感はサックリしていますね。
甘さの中にも酸味があり、果汁はやや少なめで、少し苦みがあるのが特徴です。
僕自身は「八朔」というと、祖父母がよく食べていた印象がありますね。
一緒に食べていましたが、ちょっと苦くてパサパサしているような実だったので、
「みかんの方が美味しいのに・・・」
と思っていました。(笑)
八朔の旬ですが、12月頃から収穫が始まり2月中旬頃に収穫を終えます。
収穫後に1〜2ヶ月貯蔵され、酸を抜いてから出荷されます。
八朔の出回り時期は1月中旬頃から4月下旬までとされていますが、美味しい時期は2〜3月といわれます。
また、木の上で実を完熟させた「木成り」は3月中旬頃が収穫時期です。
はっさくは「八朔」と書きますが、これは旧暦の8月1日のことです。
1日を朔日(さくじつ)と呼んだことから旧暦の8月1日は「八月朔日」、略して「八朔」となります。
八朔が発見されたお寺の住職が、この「八朔」の頃には食べられると言ったことから「八朔」と呼ばれるようになったと言われています。
旧暦の8月1日は、現在の9月上旬頃になりますが、八朔はまだ実が小さく食べるには早いです。
なぜ住職が「八朔には食べられる」と言ったのかはわかりませんが・・・
「木成り」は、ちょうど今頃なので食べてみたいですね。
木の上で完熟させたものは美味しいですからね。
来年は収穫せずに2、3個残しておこうかなあ・・・
カラスに狙われる心配もありますが・・・(汗)