みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「お好み焼き」というと大半の人が思い浮かべるのは「大阪風」や「広島風」だと思います。(大阪、広島の人からは「風」をつけると怒られますが・・・汗)
それでは「名古屋風お好み焼き」があるのはご存知でしょうか?
というか、昔からこのあたりで食べられているお好み焼きなので、あえて「名古屋風」とかは言わず「お好み焼き」は「お好み焼き」ですからね。
どうやらその「名古屋風お好み焼き」はその名の通り、名古屋独特のお好み焼きのようです。
ということで、近頃は「裏・名古屋めし」として注目されつつあるそうです。
それでは「名古屋風お好み焼き」はどんな特徴があるのか?
お好み焼きは大阪では、みじん切りにしたキャベツを生地に混ぜ込んで焼く「混ぜ焼き」です。
広島では、生地の上に千切りキャベツや具材をのせて焼く「のせ焼き」です。
名古屋のお好み焼きは「のせ焼き」に該当しますが、広島のお好み焼きほどのボリュームはありません。
お好み焼きは、大阪では「食事」「おかず」としての要素が強く、広島でも「食事」としての要素が強いです。
ところが名古屋では「お好み焼き=おやつ」という考えが強いようです。
食事というよりは小腹を満たす「軽食」として位置づけられているようです。
確かに駄菓子屋のある鉄板で焼いていたり、スーパーの店先や店内で持ち帰りの軽食として売られていることが多いような気がします。
もちろん店内で食べるようなお好み焼き屋さんもありますが、イメージ的にはスーパーにある、たこ焼き、焼きそば、たい焼き、大判焼きなどと共に売っている軽食のイメージが強い気もします。
このように、この地方ではお好み焼きは「持ち帰り」の要素が強いことから、2つ折にしてパックに入れたり、アルミホイルなどに包んで売っていることが多いようです。
そんなことからも、気軽に食べられる「おやつ」の要素が強くなっているそうです。
また、2つ折にすることで「冷めにくい」というメリットもあるようです。
もともと名古屋を中心とする東海エリアは、食べ歩きよりも「持ち帰り文化」の方が根強いようです。
そのことから、冷めにくく持ち帰りやすいように、2つ折にするお好み焼きが広まっていったそうです。
また生地の水分量を増やすことで、冷めても粉っぽくならないそうです。
そういえば、小さい頃母親に作ってもらったお好み焼きは、チヂミのようなお好み焼きだったことを思い出しました・・・