みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
畑では「トマト」や「キュウリ」が育っています。
どちらも夏野菜の代表選手のイメージがありますが、実はトマトの旬は夏ではありません。
もちろん夏にも収穫はされ美味しく食べることはできますが、トマトは高温多湿の環境が苦手で、強い日差しや冷涼な気候の下でよく育ちます。
そのため、夏の気候はトマトにとっては厳しい環境なんです。
トマトが美味しい季節は、春から初夏、秋から初冬と言われています。
とはいえ、収穫量が多いのは夏です。
生育が早いので、全国で多く出回ります。
しかしながら糖度が上がる前に育ち、水分が多くなることから、夏のトマトは比較的味が薄めなんです。
春や秋のトマトはゆっくり育つので糖度が高くなり、甘くて味が濃くなる傾向にあるんです。
キュウリの旬は7〜11月です。
夏の時期は露地栽培されていますが、それ以外はビニールハウスなどで栽培されています。
全生産量の6割がビニールハウスなどで栽培されているので、一年中収穫され出荷されています。
この二つの共通点は花が黄色ということです。
片や赤い実、片や緑の実ですが、花はどちらも黄色です。
そして、どちらも夏の時期によく食べる野菜なので相性は良いと思いがちですが、実は相性が良くないんです!
「トマトとキュウリは一緒に食べてはいけないんです!」
「え!どういうこと?!」
サラダの定番の組み合わせですが、キュウリに含まれる酵素・アスコルビナーゼが、トマトに多く含まれるビタミンCを壊してしまうんです!
とはいっても、アスコルビナーゼは酢と熱に弱い性質を持っているので、ドレッシングやマヨネーズと食べれば問題ないんです!
ダイエットと思ってドレッシングやマヨネーズをかけないと、かえって栄養を取れなくなっているということになってしまうとは!・・・
案外そういった栄養素を打ち消し合ってしまう食材の組み合わせはあるんですよ。