高浜市でランチが自慢のカフェ:salutサリュー

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揚げパンが生まれた理由は?

みなさんこんにちは。シェフ「H」です。

 

サリューのモーニングには「揚げパン」のメニューがあります。

 

モーニングでは珍しいかもしれませんね。

 

しかも揚げたてなので、思ったよりも軽く感じて食べられると思います。

 

2本くらいは食べられると思いますよ!(笑)

 

「給食で食べた!」「懐かしい」

 

なんて言う声を聞きますが、実は僕自身は給食で食べたことはありません。

 

僕が小学生の時は給食の献立には無かったと思います。(記憶違いか?)

 

その代わりに「あんピロシキ」という、あんこの入ったピロシキ(砂糖の付いていないあんドーナツのようなものです)がありました。

 

僕はこの「あんピロシキ」が僕は大好きで、「あんピロシキ」「ソフトめん」「ミルメーク」の組み合わせが僕の中での最強の給食でした!(笑)

 

話はそれましたが、「揚げパン」は戦後の給食から生まれたメニューです。

 

昭和29年、東京の大田区嶺町小学校から誕生しました。

 

発案者は、この学校の調理師「篠原常吉」さんだったという文献も残っているそうです。

 

なぜ、この「揚げパン」を思いついたかというと、その年にインフルエンザが流行ったことがきっかけだったそうです。

 

学校では欠席者が多く、給食で残ったパンが固くなってしまったために、その残ったパンを活用しようとして思いついたそうです。

 

当時の「給食」のパンは、戦後の日本の小学生にとって生きていくための貴重な栄養源でした。

 

給食があったことで、救われた命がいくつもあったと言われています。

 

そのため、欠席した子どものために「友達がパンを届けてあげる」ということが行われていたくらいです。

 

しかし、せっかく届けても給食のコッペパンは乾燥しやすく、すぐにカチカチに固くなってしまったそうです。

 

そこで、給食担当だった篠原さんが、乾燥対策としてパンを揚げるというアイデアを思いつきました。

 

揚げた後に砂糖をまぶすというのも、実はパンの表面の乾燥を防ぐことが理由だったんです。

 

「揚げパン」は、そんな戦後の食料の厳しいときに、子供たちに、どうにかして美味しいパンを食べてもらいたいという優しい思いから生まれたものだったんです。

 

そういえば、「揚げパン」は作っているばかりで食べてないなあ・・・

 

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