みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
サヤインゲンの季節ですが、ちょっと変わった形のインゲン豆を見たことありませんか?
平たくて、ちょっと長いインゲンです。
それはたぶん「モロッコインゲン」です。
最近よく見るようになった野菜ですね。
実は随分昔からあったんですが、あまり知られていない野菜でした。
日本で栽培が始まったのは、1976(昭和51)年です。
僕が初めて目にしたのは、フランスにいた時でした。(もう20年以上前ですが・・・)
「何だこのインゲンみたいなの?!」
と思いました。
この「モロッコインゲン」はさやごと食用するインゲン豆の中でも、特に平たい形の「平インゲン」の一種です。
名前の通り「モロッコ」原産と思いきや・・・
実は中央アメリカ原産なんです。
それではなぜ「モロッコ」なのか?
もともとポルトガル周辺で栽培されていたこと、また当時モロッコを舞台とした映画が流行っていたことにちなんで種苗会社が名付けたそうです。
「そ、そんな理由だったの・・・(笑)」
ちなみに「モロッコ」はどこに位置するか知ってますか?
アフリカ大陸の北の方です。
地図でいうとアフリカ大陸の左上です。
スペインとは、有名な「ジブラルタル海峡」を挟んで隣同士です。
それではどんな風に食べたらいいのか?
普通のサヤインゲンと同じように食べてくださいね。
インゲンというと「スジをむく」というイメージですが、今では多くのインゲンは「スジ」が無い品種なので、その作業をすることがほとんどなくなりました。
その代表的なものが昭和47年に発表されました。
その名も「さつきみどり」・・・
昭和49年には「さつきみどり2号」も発表されました!
肉厚で柔らかく、風味もよく人気の商品となったそうです。
「さつきみどり」というとある人を想像してしまうのは、僕と同世代か上の人でしょうね・・・(笑)