みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
「暑い時は辛いもの!」
というにはよく聞きます。
「冷たいもの」「辛いもの」というのは、夏の定番ですね。
実際、暑い国でもスパイスを効かせた辛い食べ物が多いです。
カレー発祥のインドでは、スパイスで煮込んだ料理が多くあり、そのほとんどでスパイスが使われています。(実際はインドには「カレー」という料理はありません。カレーはスパイスを使った料理の総称になります。)
インドだけではなく、他の暑い国も同様にスパイスを使った料理が多くあります。
例えば、東南アジアではタイのトムヤムクン、インドネシアのナシゴレン、南米ではチリコンカンなど低緯度の暑い国では、ターメリック、コリアンダー、ターメリックなどのスパイスが特徴の料理が多くります。
では、なぜ暑い国ではスパイスを使った料理が食べられているんでしょうか?
その理由は、スパイスの効能にあるようです。
その効能とは・・・
・胃腸の働きを高める
・血流促進
・発汗を促す
・ストレス発散
・集中力アップ
などの効果が期待できます。
人体は、暑いときには体に熱がたまらないように、皮膚の表面の血流量を増やして、体の内側の熱を外側に移動させ、外気に放出させようとします。
そうして皮膚の表面近くの血流量が増えるため、脳血流量が下がります。
すると、集中力が落ちたり、内蔵への血流量も減るため胃腸の働きも落ちてしまうこともあります。
そこで、スパイス類を取ることで、胃腸の働きが高まり、集中力もアップしてきます。
暑い国の人たちは、これらのことを経験から学び取り、それが食文化となって定着、発展していったようです。
みなさんも、暑いときにはスパイスを上手く活用して、猛暑をのり切りましょう。