みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
日本では、主に彩りに使われる野菜である「パセリ」です。
仕上げにみじん切りを料理にかけたり、添えたりします。
一方海外では、彩りもありますが、主に「香り」や「風味」のために使います。
荒みじんを手料理にかけたり、混ぜたり、そのまま煮込み料理に入れたりします。
日本の「パセリ」は一般的に縮れた葉をしたものです。
「モスカールドパセリ」といいます。
そのまま食べるには苦みやエグみが強めですね。
日本へは江戸時代にオランダ経由で伝えられたため、別名を「オランダゼリ」ともいわれています。
海外では「イタリアンパセリ」をよく使います。
葉は平たくて、見た目はパクチーのような感じです。
葉も茎も柔らかめで、香りがよく、飾りにするにも見た目がよいので良いですよ。
日本のパセリの様な苦みやエグみなども少なく、
柔らかいので、生で食べるのもいいですよ!
他にも「ハンブルグパセリ」「ナポリタンパセリ」といった種類もあるんですよ。
そんな「パセリ」の使い方で驚いた話です。
フランスでも使っているのは、主にイタリアンパセリです。
束でどっさり買ってきます。
小さなバケツに水を入れて差しておきます。
フランスでは料理に「ブーケガルニ」をよく使っていました。
ブーケガルニとは、煮込み料理などで、香り付けと臭み消しのために入れるもので、主に「ポロネギ」「セロリ」「タイム」「パセリ」「ローリエ」など束にして使います。
日本でブーケガルニを準備すると、手に乗るくらいのものを用意します。
「ブーケガルニ用意して!」
と僕が準備したブーケガルニにダメだし!
「ダメダメこんなんじゃ!」
と言われ、作ったものは、太く短い太鼓のバチのような大きさでした。
全く大きさが違いました。
「え、こんなに大きいの・・・」
もちろんパセリの茎を束にして入れます。
食材の香りが強いので、香草や香辛料はしっかり入れます。
日本の食材は香りが柔らかなので、香草、香辛料などを入れ過ぎるとその香りになってしまいます。
イタリアンパセリもかなり見かけるようになってきましたね。