みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
果物は「冷やすと美味しい」ものと「常温でも美味しい」ものがあるのを知っていますか?
今の季節なら「スイカ」をはじめ、ほとんどの果物は冷やして食べるような気がしますが、例えば「バナナ」や「ミカン」などは常温で食べることも多いですよね。
「食べる2〜3時間前に冷やしてください」
と表示のある果物もありますね。
「これらは何か違いがあるのか?」
「冷やした方が美味しい果物、常温でも美味しい果物があるのか?」
こんなことを言っているくらいなので、答えはわかりますね・・・(笑)
「違いがあります!」
「冷やすと美味しい果物」というのは、冷やすとより甘く感じるからなんです。
代表的なものは「スイカ」「ブドウ」「リンゴ」「梨」「キウイ」「サクランボ」などです。
これらの果物には「果糖」という成分が多く含まれています。
この「果糖」には、「フラノース」と「ピラノース」という2つの型があります。
「ピラノース」は「フラノース」よりも3倍甘い物質です。
これが、冷やすことで「フラノース」が「ピラノース」に変化するんです。
そのために、果糖が多く含まれている果物は、冷やして食べることでより甘く感じるようになるんです。
次に「常温でも美味しい果物」というのは、冷やしても甘さが変わらないからなんです。
代表的なものは「バナナ」「ミカン」「桃」「メロン」「イチゴ」「パイナップル」などです。
これらの果物は、「果糖」ではなく「ショ糖」を多く含んでいます。
「ショ糖」は冷やしても甘さが変わらないため、常温で食べても冷やして食べても、甘さは変わらないんです。
なので、これらの果物は冷やしたり常温だったりで、季節や好みで食べてくださいね。