みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
先日、お客様から「水まんじゅう」をいただきました。
いつの間にか、すっかり有名になりましたね。
夏の暑い時期には、冷たくて甘さもほどよく口当たりもいいので、美味しくいただくことができます。
その弾力と、喉ごしの良さ、それから見た目にも涼しくていいですよね!
「水まんじゅう」は、葛粉とワラビ粉でつくられた生地で餡を包んでいます。
誕生したのは明治時代といわれ、水の都といわれる岐阜県・大垣でつくられました。
大垣には、豊富な地下水を利用して野菜や果物を冷やす「井戸船」というものが各家庭にあり、それを冷蔵庫代わりに使っていました。
そうした中、
「夏に食べられる冷たいお菓子を」
と開発されたのが水まんじゅうなんです。
よく似た和菓子に葛まんじゅうがあります。
見た目の違いはほとんどないものもありますが、葛まんじゅうの生地は葛粉と水と砂糖でつくられています。
できたては独特の食感が美味しいですが、葛は冷やしておくと固く濁ってしまう性質があります。
なので、なるべく当日のうちに食べた方がいいですね。
水まんじゅうはワラビ粉やデンプンなども入れてあるため、しばらくは透明感と弾力のある食感を楽しめます。
またワラビ粉を入れることで耐水性が増し、水の中に入れても溶け出さなくなっています。
また水分量がかなり多いため、温かい段階では柔らかすぎて手では成形できないので、型に入れて冷やします。
とはいってもやはり、当日に食ベた方が美味しくいただけると思います。
僕が小学生の頃は、夏といえば「水ようかん」や「葛まんじゅう」でした。
葛まんじゅうは家族が大好きで、よく食べました。
その頃は「水まんじゅう」はまだ、このあたりでは見かけなかった気がします。(もう40年くらい前のことですが・・・)
ちなみに和菓子大好きの僕は、水まんじゅうをいただいたその日に3ヶ食べてしまいました!
特に黒糖が美味しかったです!!(笑)
ありがとうございました。