みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
みなさん、「ところてん」は好きですか?
暑い時期には、さっぱり口当たりもよく、またツルンとした喉ごしがよく、おいしくいただけますね。
それでは、ところてんにかけるの何ですか?
僕は甘めの酢醤油をかけて食べます。
スタッフ「K」は、酢醤油でもたべるけど、黒蜜でも食べるということです。
ところてんとは、天草という海草を煮溶かして冷やし固め、細い棒状にした食べ物です。
そのところてんにかける物は、食大きくわけると関東と関西では違うようです。
関東は、「酢醤油」
関西は、「黒蜜」
このように地域によって食べ方が違うんです。
それでは、
「なぜ、そのような違いが生まれたのか?」
ところてんは、日本では奈良時代から食べられていたといわれています。
室町時代には、すでに天突き器でところてんを突いて麺状にして食べていたことが「七一番職人歌合」に描かれています。
江戸時代の書物には、
「京都・大阪では砂糖をかけ、江戸では醤油か砂糖をかけて食べた」
とあります。
都が身近にあり、茶の湯が発達した京都・大阪では、菓子文化が花開き、甘味は人々の間に広く浸透していたと思われます。
江戸時代後期には、大阪に琉球産の黒砂糖が海路で運ばれ、白砂糖に比べ安価な黒砂糖は庶民の間で普及しました。
そんなことから、黒砂糖を煮詰めた黒蜜をところてんにもかけるようになったのではないかと考えられています。
一方、関東では、江戸で醤油造りが始まったことが関係しています。
また、酢はにぎり寿司に使われていたことが関係していると考えられています。
「江戸で造った醤油と、人気の酢を組み合わせるのが「粋」とされていたのでないか・・・
僕は、ちなみにトッピングには、せいぜい「ゴマ」をのせるくらいですね。