みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
よく、卵の「新鮮さ」「濃厚さ」「美味しさ」などを表現するのに、黄身につまようじを立てるのを見たことがあると思います。
確かになんとなく「おー!スゴイ!!」と思いますが、本当に「黄身につまようじが立つ卵は美味しいのか?」
そもそも卵はここから1羽の鶏ができるほどなので、生命必要な栄養素が全部入っている完全食品と言われています。
卵のコクやとろみを決めているのは卵黄の脂です。
脂の中に特に細胞の膜の成分として重要なレシチンという成分があります。
このレシチンが多いほどコクがある卵になると言われています。
そして卵につまようじが立つほど黄身がしっかりしているのもレシチンと関係があります。
レシチンは柔らかいけれども強い膜の成分です。
なので、レシチンが多く含まれる卵ほど、張りのある黄身になります。
こうした卵にはつまようじが立ちます。
つまり、
「つまようじが立つような卵は、卵黄にレシチンが多く含まれ、コクがあって美味しい」
ということになります。
秋田県にある養鶏場直営の鶏卵専門店では、生卵に立てた「つまようじ」の数を競うイベント
「卵爪楊枝立て選手権」
も開かれているようです!
中には30本以上立てた人もいたそうですよ!
先日、
「やけに黄身が盛り上がってるなあ!」