みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
夏の暑い時期はアイスクリームよりも、さっぱりしたシャーベットやかき氷の方がいいかな?・・・
という方も多いかと思います。
とは言うものの、やはり濃厚でコクのあるアイスクリームは美味しいですよね。
ジェラートもさっぱりしている中にも濃厚な味がして美味しいですね。
ところで「ジェラート」というと、
「さっぱりしたアイスクリーム」「なんだかオシャレなアイス」「イタリアのアイス」「アイスクリームとシャーベットの合いの子みたいなもの」「ヘラみたいなのでコーンに高く盛るアイス」「リゾート地や観光地で売ってるアイス」・・・
などなど、いろいろなイメージがあると思います。
それでは、
「ジェラートとはどんなもの?」
「ジェラート」とはイタリア語で「凍ったお菓子」を意味します。
イタリアでいうアイスクリームのことです。
ということは、
「アイスクリームとジェラートは同じもの?」
言語としては同じ意味になりますが、実際は違います。
アイスクリームはアメリカで発達、工業生産で作られることが多いのに対して、イタリアのジェラートはなんと!45%が手作りなんです!!
イタリアでは、そのジェラートを専門に製造・販売するジェラテリアの数は、これまたなんと!4万店近くもあるんです!!
これは日本のコンビニの数よりも多いことになります。
それでは、
「ジェラートとアイスクリームの違いは何?」
日本では、乳固形分・乳脂肪分の分量によって、
「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」
に分けられます。
ジェラートはこのうち「アイスミルク」の分類になります。
アイスクリームより乳脂肪分が低いです。
その点で、しつこくなく軽い美味しさが特徴になります。
アイスクリームと比べると、さっぱり食べられますね。
その分カロリーも控えめということになります。
アイスクリームは乳脂肪分以外の脂肪の添加が禁止されています。
アイスミルクやラクトアイスには、コクを出すために植物油脂(ヤシ油・パーム油・菜種油など)が使われることがあります。
ジェラートもフレッシュな材料を使って手作りするため、植物油脂を入れることはありません。
そもそも植物油脂を使ってコクを出すという考えはありません。
アイスクリームと同じように植物油脂を使わず、ミルクの自然な美味しさを活かしたもので、フルーツなどの素材の美味しさを楽しむものです。
分類は「アイスミルク」とされてしまいますが、植物油脂を使わず、脂肪分も低いので、一般的なアイスミルクとは違うものと考えてください。
空気の含有量が、アイスクリームは50%以上なのに対し、ジェラートは30%前後と少ないです。
空気が少ないので、密度が濃くなめらかです。
アイスクリームはマイナス18℃以下で管理されているのに対し、ジェラートはマイナス12〜15℃位で管理され、よりクリーミーな味わいを楽しむことができます。
まとめると、
「ジェラートは乳脂肪分が控えめなのでさっぱりした美味しさで、空気の含有量が低いので素材の味わいをしっかり感じることができ、密度が濃くなめらかなアイス」
ということになります。
できたてのジェラートが食べたいですね!!