みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
秋の味覚の代表格「サンマ」。
サンマの水揚げ日本一を誇る北海道・根室市の花咲港では16日に「サンマの初水揚げ」が行われました。
初水揚げされたのは約67トン。
これは、なんと!去年の140倍の量なんです!!
競りの最高値は1キロあたり724円。
ちなみに去年は1キロあたり14万400円でした。
これは過去最高記録値です。
去年と比べると約200分の1になります。
これなら今年はサンマが気軽に食べられるかもしれません。
とは言うものの、水産庁は今シーズンの来遊量も昨年並みの低水準になると予想しています。
「さんま」というと、毎年9月の開催される東京の秋の風物詩「目黒のさんま祭」が有名です。
炭火で煙を上げながら焼かれるサンマは、見た目にも美味しそうです。
このお祭りは、有名な古典落語「目黒のサンマ」が関係しています。
ある殿様が目黒を訪れた時に、弁当を忘れて困っていると、百姓がサンマを焼いて殿様に渡しました。
殿様はその味が忘れられないほど感激しました。
当時サンマは庶民の食べ物だったので、殿様の食事に出てくることはありませんでした。
あるとき殿様がサンマを食べたいと言ったところ、家来たちは気遣い、脂を落とすためにサンマを蒸し焼きにしました。
念願のサンマを口にした殿様でしたが、そのサンマは脂が落ちて美味しくありませんでした。
そこで殿様は
「このサンマはどこから取り寄せたのか」
と聞くと、家来は
「日本橋魚河岸です」
と答えます。
それを聞いて殿様は言います。
「それはいかん。サンマは目黒に限る」
という話しです。
さて今年のサンマは本当に豊漁なのか?・・・