みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
台風が過ぎてから、朝夕がかなり過ごしやすくなりました。
また、昼間はツクツクボウシが鳴き、夜になると秋の虫が鳴き始めており、夏が終わりに近づき、より一層秋が近づいている感じがします。
食に関しても「秋」を感じる話題も増えてきています。
その中でも有名なことわざに、
「秋茄子は嫁に食わすな」
というものがあります。
さてこの意味は?・・・
いくつかの解釈があります。
・秋茄子は美味であるので、他人の家から来た憎い嫁には食わせてはもったいないという姑の嫁いびりの有様。
・秋茄子は、種子が無いので子宝に恵まれなくなる。
・秋茄子は、美味であるため食べ過ぎてしまいがちであが、毒性のアルカノイドを含んでいるため、健康を害するおそれもあるので、大切な嫁に食べさせてはいけない。
・東洋医学の見方では茄子は体を冷やす食べ物に分類され、特に女性にとって体の冷えは健康によくないため、子供を産んで欲しい嫁に茄子を食べさせ過ぎてはいけない、という戒めである。
など、お嫁さんを大切にしたいと気遣う気持ちの一方、よそ者扱いし憎い気持ちの両方の気持ちがありますね。
他にも、
「秋カマスは嫁に食わすな」「秋サバは嫁に食わすな」「五月ワラビは嫁に食わすな」
など、地方によっても様々な言い方があるようです。
これらは、最もおいしいものは嫁には食べさせたくないという意地悪な気持ちが込められていますね。
要は、「秋茄子は美味しい」ということを言いたいがための比喩的な言葉ということですね。
いまであれば、美味しいものや美味しい店を見つけた時に、
「皆に教えてあげてその美味しさを共有したい」
という気持ちもあれば、
「誰にも教えたくない。この美味しさは自分だけのものにしたい」
というような両面の気持ちを持ってしまうような感じだと思いますが・・・