みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
東南アジアでも「コーヒー」をよく飲む国が増えています。
日本も含め、どちらかというと「お茶」の文化圏ですよね。
もちろん東南アジアでも「ベトナム」や「インドネシア」はコーヒーの生産国でもあり、昔からコーヒーが生活の一部となっていました。
もちろんコーヒーの輸出国でもあります。
最近では「ラオス」もコーヒー生産に力を入れています。
主にインスタントコーヒーなどに使われる安価な「ロブスタ種」ではなく、一般的にレギュラーコーヒーと呼ばれる、お湯で抽出するタイプの高級なコーヒーに使われる「アラビカ種」というコーヒー豆の生産・輸出に力を入れて国益を増やそうとしています。
日本でも、スターバックスの進出によって若者の間でもコーヒーを楽しむ文化が広がりました。
現在、そんなコーヒーブームにマレーシアが沸いています。
カナダのコーヒー店チェーンがマレーシアに初めて進出し、8月に2号店をオープンしました。
いままでマレーシアでは紅茶を飲む人が多くいました。
その嗜好や社会習慣が変化しつつあるようです。
アメリカのいくつかのコーヒー店チェーンを筆頭に、外資系チェーンも25年以上前からマレーシアには進出していました。
しかし、かつての英国統治下で紅茶を飲んで育ってきたマレーシアの国民が、コーヒー好きに変わり始めたのは過去数年の出来事なんです。
国際コーヒー機関(IOC)によると、マレーシアのコーヒー消費量は2021〜22年度に73%増の3万5800トンとなり、翌年度はさらに58%近く増えて5万6500トンに跳ね上がっています。
ただ、最新年度の需要は、現地通貨リンギが対ドルで25年ぶりの安値をつけたことで生活コストが上昇したことや、スターバックスなどの外資系がチェーンがイスラエルとのつながりを理由にボイコット運動の対象となった中で、約26%減少しました。
まだまだ東南アジアではコーヒー需要は増加していくとみられています。
以前、中国人がいままであまり食べて来なかった、コーヒー、ワイン、高級牛肉、チーズ、マグロなどを食べるようになったことで、世界の需要と供給のバランスが崩れ、価格が高騰、品薄状態となったことがニュースにもなりました。
中国の全人口がそうだとは言いませんが、なにしろ14億人以上いますからね・・・
世界人口が82億ですから、およそ6分の1になります。
インドも中国とほぼ同じ人口です。
インドは今のところ紅茶がよく飲まれていますが、インドにコーヒーブームがやって来ると、確実にコーヒーが足りなくなりますね・・・