みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
色々な食材が値上がりしています。
その中で「タコ」の値上がりも随分前から注目されています。
その理由の一つは「たこ焼き」です。
庶民の味「たこ焼き」ですが、たこ焼きと言うからにはタコが入っていないと話になりません。
そのタコが高騰していることで、「庶民の味」が「高嶺の花」になりかねません。
気軽に食べられるたこ焼きが、気軽に食べられなくなりかねないほどの値上がりを見せています。
スーパーで輸入ボイルダコを買うと、100gあたり400〜500円くらいすると思います。
それではなぜこんなにもタコが値上がりしているのか?
現在、日本で売られている輸入ダコの多くは、アフリカ・モーリタニア産のタコです。
昔とは違い、いまでは欧米などでもタコを食べています。
タコが不漁という訳ではないんです。
実は、急激な円安で、現地での為替のハンデが相当あるようで、ヨーロッパ勢との競り合いに負け、多くを買い占められてしまっているようです。
それにより、値上がりしているそうです。
そうなると、国産のタコとの価格差が縮まっているそうです。
これは牛肉にもいえることです。
ところで、悪口で「このタコ!」なんて言いますが、なぜタコなのか?
これは諸説あるようなので紹介します。
江戸時代、将軍に謁見(えっけん)できない「御目見(おめみえ)以下」である御家人のことをからかって、旗本の子が「以下」と言ったことに対して、御家人の子が「タコ」と言い返したことからきたという説があります。
また坊主の蔑称(べっしょう)という説もあります。
剃り上げた頭がタコのようであるところから、坊主をさげすんでいう言葉として広まったということです。
それから、タコが空腹になったときに、自分の足を食べてしまうことから、相手をさげすむ言葉として広まった説もあります。
単純な仕掛け(蛸壺)などで捕らえることができるからなどとともいわれています。
面白いものでは、もとは「下手くそ」の意味で、ゴルフで1ホールで8打もする人を「タコ」、10打も叩く人を「イカ」と呼ぶことからという説もあります。
色々な説がありますが、すべてにおいて人を馬鹿にする、さげすむ意味が込められていますね。
もしタコがもっと高級になっても、たぶんこの言葉はなくならないでしょうね。
というか、その前にハラスメントと言われてしまいますね・・・
タコではないですが、チンアナゴです・・・