みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
近頃は、筋トレブームの中、高タンパク低カロリーの食材の1つとして「鶏のむね肉」がもてはやされています。
また、物価高の中、価格もむね肉の方が安価ということから近年は人気があります。
それでは鶏の「むね肉」と「もも肉」の違いは何か?
「鶏のむね肉」は具体的にどのような特徴があるのか?
むね肉は、鶏の翼の付け根から肩にかけての部位になります。
脂肪が少なく、臭みもほとんどありません。
旨味成分のイノシン酸の他、抗酸化作用を持つアンセリンやカルノシン、また近年、疲労回復に効果のあるイミダペプチドなど、様々な成分を含んでいて、健康食品としても注目されています。
実は1羽の鶏から取れる「むね肉」と「もも肉」の量はさほど変わりません。
にもかかわらず、なぜむね肉の方が安価なのか?
これは需要と供給で、日本人はジューシーなもも肉の方を好むからなんです。
逆に、アメリカなどではヘルシー志向の高さから、むね肉の方が好まれやすく、もも肉より高い価格で販売されているんです。
むね肉は薄いピンク色をしており、脂肪分はほとんどありません。
均一な肉質をしており、淡白でスジもほとんどありません。
それゆえ、加熱するとボソボソ。パサパサとした食感になりやすいです。
対してもも肉は脂肪分があり、スジもありますが、加熱してもそれほど硬くなりません。
ちなみに「ささみ」はむね肉の一部です。
近年の物価上昇と、より安価な「むね肉」に人気があつまったということで、むね肉の価格が上昇しています。
それでも肉の中では安価で、しかも使い勝手も良い点から、更に人気に拍車がかかっていますね。
今後胸肉の価格が、もも肉を越える可能性もありますね!