みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
お菓子に欠かせない砂糖ですが、その起源はインドにあるようです。
サトウキビはニューギニアが発祥の地とされています。
そして何千年も前からアジアの熱帯地方の多くの人々の間で、サトウキビの皮を剥ぎ、茎を噛んで甘い汁を飲んでいたようです。
そのサトウキビの汁から砂糖を作るようになったのは、ずっと後のことだったようです。
紀元前4世紀のアレキサンダー大王のアジア遠征時の中に砂糖が登場します。
この際に初めて世界史の中で砂糖が登場したそうです。
インドに至る遠征時の記録に、
「インドには、蜂の力を借ずに葦からとれる密がある。」
「噛むと甘い葦、噛むと甘い石がある。」
等々の記述があります。
これらの記録から密を含んだ黒砂糖のようなものが作られていたであろうことが想像できます。
砂糖の製造は、古代インド北部に始まるとされています。
つまり人類で初めて砂糖を作ったのはインド人ということになります。
サトウキビの汁を土鍋に入れて直火で煮詰め、そのままにしておくと、その汁が固まり貯蔵性がよくなることを発見しました。
たぶん黒糖の塊のようなものだったんでしょうね。
砂糖は英語で「sugarシュガー」、フランス語は「sucreシュクル」です。
これは古代サンスクリット語の「sarukaraサルカラ」が語源だと言われています。
紀元前6世紀ごろのサンスクリットの書物には、医薬用と思われる数種の砂糖の製造が記されているそうです。
つまり、中生ヨーロッパでは、砂糖は「薬」として扱われていました。
結核の治療など10種類以上の効能があるとされ、バラの砂糖漬けが熱冷ましとして用いられていたそうです。
しかしながら、そのバラの砂糖漬けのようなものは、貴族たちのための高価な贅沢品だったようです。
いまでは、「糖分の取り過ぎ注意」といわれるくらいですが、その昔は砂糖は宝物のようだったんですね。