みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
昨年末に常滑市にある販売店が、サバフグを有毒な部分を取り除かない未処理のままで販売していた事例がありました。
当然ながら禁止事項です。
サリューでもフグは使うことがあります。
僕は「フグ調理師免許」は持っていないので、魚屋さんできちんと処理してもらっています。
フグ調理師免許は国家試験ではないので、原則資格を取得した都道府県に限り有効な免許なんです。
なので、愛知県で取得したフグ調理師免許は、例えばお隣、静岡県に行くと無効になってしまうのでフグを取り扱うことができなくなります。
ちなみに「調理師免許」は国家試験で、調理師免許を持っている人以外は調理師を名乗れません。
しかし、調理師免許を持っていなくてもお店は開業できます。
ただし「食品衛生責任者」の資格を取得する必要があります。
そんなフグの中でも、刺身を差す言葉は「てっさ」、フグを使った鍋ものを「てっちり」といいます。
フグは隠語で「鉄砲」と呼ばれていました。
鉄砲の弾と同じように当たれば死んでしまうという意味でそう呼んでいたそうです。
そこから「鉄砲の刺身」=「てっさ」 「鉄砲のちり鍋」=「てっちり」という言い方になったといわれています。
秀吉の時代にフグを食べることが禁止されました。
しかしその期間中も、実は庶民の間では密かにフグは食べられていました。
美味しいものは、隠れてでも食べたい、食べてはダメといわれると余計に食べたくなるのは人間の性ですね。