みなさんこんにちは。シェフ「H」です。
春を告げる食べ物のひとつに「フキノトウ」があります。
天ぷらにするとおいしいですよね。
あの苦味がまた良いんですよね。
大人になると、おいしいとわかる食べ物かもしれません。
キク科フキ属の植物で、日本原産です。
新陳代謝を活発にする栄養素や、若々しさを保つ抗酸化作用に優れた栄養素が豊富に含まれています。
フキノトウの苦さの正体はポリフェノールです。
最近よく聞く名前ですね。
赤ワインやチョコレートなどに含まれる物質です。
強い抗酸化作用があります。
活性酸素を抑えて細胞の若返りを促し、精神的ストレスの改善などにも効果が期待できるといわれています。
フキ独特のフキノール酸、フキ酸やジカフェオイルキナ酸などのポリフェノールが豊富に含まれています。
この苦味がおいしいと思うのは昔からのようで、歴史は古く、なんと縄文時代から食べられていて、平安時代のはすでに栽培が始まっていたとされています。
そんなフキノトウの正体はフキの花です。
フキノトウの花が咲いた後に地下茎から出てきた葉の柄の部分が「フキ」です。
このフキという植物は、蕾と葉柄が別々の時期に近くの地面から出てきます。
なので、
「フキノトウが大きくなってフキになる」「フキとフキノトウは近くに生える」
というのではありません。
「フキノトウ」と「フキ」は同じ「フキ」という植物なんですが、生えてくる時期が違うということなんです。
そんなフキノトウは天ぷらもおいしいですが、僕は「フキノトウ味噌」も大好きです!
写真は同じく春の山菜「たらの芽」です。